侍ジャパン・牧秀悟「疲労感も抜けて万全」 日本一のDeNA戦士がプレミア12連覇へ合流
国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」を戦う野球日本代表「侍ジャパン」は8日、チェコ代表と9、10日に行う強化試合（ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024）に向けてバンテリンドームナゴヤで公式練習を行った。日本シリーズに出場した牧秀悟内野手（26）、桑原将志外野手（31）、佐野恵太外野手（29）＝以上DeNA＝、栗原陵矢内野手（28）＝ソフトバンク＝が合流。全28選手がそろい、大会連覇へ突き進む。 日本一から世界一へ。DeNAの26年ぶり日本シリーズ制覇から5日。牧は日本一メンバーの桑原、佐野とともに、プレミア12の大会連覇を目指す日本代表に合流し「疲労感も抜けて万全の状態でいける。国を背負う戦いはまた違ったヒリヒリ感があると思う。負けられないし、勝ち続けないといけない。自分たちの力を発揮するだけ」と決意を新たにした。 クライマックスシリーズ8試合、日本シリーズ6試合を戦い、実戦ブランクの少ない打撃練習では快音を連発。「出られるところでしっかりと自分の役割をやっていく」と投内連係では一塁守備に入り、打撃練習中には二塁でノックを受けた。 前日7日には同学年の坂倉、才木、藤平、早川、五十幡、鈴木昭による〝98年会〟も開催された。「話したことがないメンバーの人柄も知ることができたので、良い会になった」と初選出選手が多い今回の日本代表の中にも、宮崎合宿の不在を感じさせない早さで溶け込んでいった。 日本は13日にオーストラリアとの1次リーグ初戦を迎える。大会前最後の強化試合となるチェコ戦。日本シリーズ出場組4選手について井端監督は「きょう（8日）の練習を踏まえて、イニングとかもしっかりと話して先発メンバーを決める」とし、早ければ9日に出場する。指揮官からはチームを勢いづける存在としても期待されており、牧は「自分たちの味を出していければ」と意気込んだ。 昨年のWBC優勝メンバーの村上、岡本和を故障で欠く中で近年、日の丸を背負い続ける牧にかかる期待は大きい。「けがで出場できないメンバーの思いも受け止めながら、今いるメンバーで勝たないといけない。WBCを経て、優勝することはすごく大切なこと。それを成し遂げるために集まったので、一戦必勝で戦っていく」。今年2つ目の頂を目指す、牧の戦いが始まった。（浜浦日向）
