覚えておいて損はない!? 欧州、21歳以下のブレイク候補(7)「まだ18歳なんて…」日本代表も絶賛する超逸材
世界有数の才能が集まる欧州リーグには、今夏のユーロ2024(欧州選手権)で大活躍したラミン・ヤマルをはじめ、毎年のように各国の期待を背負う若手選手たちが台頭している。今回は、今季中に大ブレイクをしても不思議ではない21歳以下の期待のブレイク候補を紹介する(成績は11月25日時点)。
MF:タイラー・ディブリング(U-21イングランド代表) 生年月日:2006年2月17日 所属:サウサンプトン 市場価値:500万ユーロ(約8億円) 今季リーグ成績:12試合1得点0アシスト 昇格組のサウサンプトンはリーグ開幕から12試合で1勝1分10敗とスタートに失敗した。その敗れた試合の多くで自分たちのミスから流れを悪くしており、最終ラインから執拗にボールを繋ぐスタイルが格上相手のプレミアリーグのクラブ相手に効果的かどうかは疑問の余地があるだろう。 チームとして多くのネガティブな課題を抱えている中で、希望の光となっているのが生え抜きの18歳の右WGタイラー・ディブリングである。サウサンプトンがチャンピオンシップ・プレーオフを制して昇格を成し遂げた昨季のリーグ戦での出場時間はわずか2分と、2部時代も戦力ではなかった神童がプレミアリーグ昇格直後から欠かせない選手となった。 細かいボールタッチで相手の重心をズラしてドリブル突破をするタイプのウインガーで、利き足こそ違うがタイプとしてはマンチェスター・シティのジャック・グリーリッシュに似ている。彼のように周囲の選手を活かすことを得意としており、大外を駆け上がる右ウイングバックの菅原由勢やカイル・ウォーカー=ピータースらとの相性が良い。 右サイドでコンビを組む菅原も地元メディア『Daily Echo』の取材で「彼(ディブリング)がまだ18歳だなんて信じられない。トップクラスの才能があり、プレミアリーグ最高の選手の一人になると思う」と大絶賛している。 日本代表DFも太鼓判を押すディブリングを起用した際の右サイドの好連係は、現在のサウサンプトンで最も効果的な武器と言えるだろう。ここまでの直接的な得点関与はイプスウィッチ・タウン戦の1ゴールとリバプール戦のPK獲得のみだが、チャンスメイクでの貢献度はチーム随一。18歳の生え抜き選手の通年稼働が、サウサンプトンの残留には欠かせないだろう。
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