被災地の今をありのままに…復興ツアーで能登をリブート・再起動! 発起人の思いとは
能登で復興に向けて前を向く人々を訪ねる特集「能登人を訪ねて」。今回は、さいはての地・珠洲市で、地震の被害や復旧の状況を肌で感じられるツアーを企画した女性を訪ねた。 被災地のありのままを伝える復興支援ツアーで能登をリブート
観光の力で「能登を再起動」
珠洲市宝立町で会う約束をしていたのは、観光の力によって町を再起動しようと奮闘している女性だ。彼女は「ここ2年が勝負」だと話していた。その考えに至るまでに、どんな経験があったのだろうか…。実際に珠洲市で行われている「復興支援ガイドツアー」の集合場所で稲垣アナウンサーを迎えてくれたのはリブート珠洲の宮口智美さんだ。 稲垣アナウンサー: 石川テレビの稲垣です。よろしくお願いします! リブート珠洲 宮口智美さん: よろしくお願いします。 宮口さんは、観光の仕事に携わること約20年。珠洲市をはじめ、能登の魅力を伝えてきた。現在は珠洲市内の巡る復興支援ガイドツアーを企画し、案内役も務めている。 「復興支援ガイドツアー」を企画した理由を聞いた。 宮口さん: 能登に行ってもいいのかなって思われている方が本当にたくさんいらっしゃって、ぜひ来ていただくきっかけになればと思って始めました。 ツアーは7月からスタートし、11月13日までに398人が参加。宮口さんはツアー参加者へ向けて、震災発生の様子や現状を紹介している。
復興支援ガイドツアー、その内容は…
復興支援ガイドツアーは珠洲市のシンボル・見附島からスタートする。見附島は島の形が軍艦に似ていることから「軍艦島」と呼ばれる珠洲市のシンボルとも言える名勝で、震災前は人気スポットだった。しかし、元旦の能登半島地震など、ここ数年相次いだ地震で斜面が崩落し、大きく姿を変えた。 宮口さん: やっぱり、昔からの姿を知っている方は、もうこんなになってしまったと言われます。「元の形はこういう姿でした」というのを写真でお見せしてますね。「島まで近づけたんですよ」ってお話ししています。 稲垣アナウンサー: 本当や、両サイドが崩れて上の木もなくなって…ずっと昔から見てきたシンボル・見附島ですけど、現在の姿をご覧になって改めてどう思います? 宮口さん: そうですね。形は変わってしまったんですけど、でも「よく、この地震に耐えてくれたな」っていう思いがしてますね。 稲垣アナウンサー: 本当にそうですね。何か、失ったものばっかり探してしまいがちですけど、「残ってる」っていうところの希望があるんですね。