年金だけで100%生活している高齢者世帯は41.7%のみ。今のシニア「年金額・生活費・貯蓄額」はいくらなの?
年金は、老後の生活をする上でとても重要な柱になります。年金がなくては老後生活の基盤が揺らいでしまうでしょう。 ◆【円グラフ】でわかる「年金だけで100%生活している高齢者世帯は41.7%」という現実。厚生年金・国民年金の平均受給額つき! しかし、老後生活をスタートしている高齢者世帯のうち、年金だけで100%生活している高齢者世帯は41.7%のみということがわかっています。 物価高騰が続く中で年金も不足するとなると、日々の生活ですらままならないでしょう。 現役世代にとって、きちんと年金保険料を納めているのに「それでは足りない」という現状があると、悲しいですよね。 しかし、高齢になってから働くというのは「言うは易く行うは難し」です。 特に、帝国データバンクの調べによると、10月は年内最大の値上げラッシュを迎えており、老後対策にばかり気を回せていられない現状があります。 むやみに貯蓄に回しすぎると、今の生活が苦しくなってしまう可能性もあるのです。 そこで本記事では、高齢夫婦世帯の「年金額・生活費・貯蓄額」の実態を紹介したのち、過不足なく老後に備える方法について考えていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
10月の食品値上げは2911品目!年内最大の値上げラッシュへ
帝国データバンクの調査によると、10月の食品値上げは2911品目となり、年内最大の値上げラッシュを迎えました。 ●大規模な値上げとなった品目 大規模な値上げとなったのは、ハム・ソーセージ製品といった加工食品や、PET飲料などです。 ここ最近は値上げペースが鈍化していたものの、10月に年内最大の値上げラッシュを迎えた形です。 「原材料高」が主な値上げ要因となる一方、「物流費由来」「円安由来」「人件費由来」も前年を大幅に上回る水準となっており、今後への影響も気になるところです。 現役世代にとって、今のやりくりも大変である中、「老後の備えをしましょう」と言われてもなかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。 やみくもに貯蓄をすれば、今の生活を犠牲にしながら過剰な備えをしてしまうという可能性もあります。 大切なのは、現状を正しく把握して「適切に」「過不足なく」備えるという視点ではないでしょうか。 次章にて、今のシニアの生活実態を見ていきましょう。