「自分のデニムヒーローはジョン・レノン、デ・ニーロ……」スタイリスト島津のデニム遍歴
小学生の頃からビートルズが好きで、最初のデニムヒーローは、ジョージ・ハリスンとジョン・レノン。 ▶︎すべての写真を見る 裾が広すぎるベルボトムには抵抗があったけれど、彼らがはいていたくらいのブーツカットは好きで、「517」を10代の頃よくはきました。
あと衝撃を受けたのは、『タクシードライバー』のデ・ニーロの格好。その後70年代後半からヨーロッパに行くようになり、イタリアンデニムをはいたり、モードの世界を手伝い始めてエルメスなどのハイブランドを好んだ時期もあります。 モッズが盛り上がればフレンチリーバイスだったり、時代に合わせてはくデニムも目まぐるしく変わりました。 でも2000年前後にエディ・スリマンが登場し、細身の黒が主流になったのは大きかった。尻にボリュームのない自分に好都合だったから(笑)。
島津由行さんのデニムの履歴書
[1970~]15歳で見た西海岸をリーバイス「517」とケッズで再現 15歳でアメリカ西海岸に渡り、帰国してスケボーをやっているところを地元の熊本日日新聞に取材された。上下段の中央が島津さん。「517」とケッズのスニーカーは、当時の最先端。
[1975~]ヒッピー文化を彩っていたリメイクデニム ヒッピームーブメントが花開いていたサンフランシスコで購入した「501」。ハンドメイドでピースな刺繍が縫い付けられている。
当時のヒーローは、名画『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロだった。
[1980~]イタリアンデニムでツバキハウス通い 18歳で一度だけアパレル会社に就職。上の写真ではいているデニムは、当時伊勢丹で買ったイタリアのフィオルッチのもの。これをはいて、新宿のディスコ、ツバキハウスに通っていたという。
こちらは、同様によくはいた「505」。
[2000~]細身のブラックが揺るがない定番に 紆余曲折を経て、2000年前後に細身のブラックデニムが自分の定番ボトムスになっていく。エディ・スリマンの登場が大きかった。