はやぶさ2最後のミッション JAXA会見(全文1)わりといい結果が出た
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、記者会見を開き、「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」へのターゲットマーカー分離運用と、小型探査ロボ「MINERVA(ミネルバ)II-2」分離運用結果を説明した。 【動画】はやぶさ2最後のミッション 小惑星探査ロボの投下状況は? JAXAが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「はやぶさ2最後のミッション 小惑星探査ロボの投下状況は? JAXAが会見(2019年10月28日)」に対応しております。 ◇ ◇
登壇者の紹介
司会:本日はお集まりいただきありがとうございます。定刻になりましたので、小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会を開催します。 まず初めに登壇者を紹介いたします。皆さまより向かって右側から、JAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチームミッションマネージャ、吉川真。同じく「はやぶさ2」プロジェクトチーム航法誘導制御担当、吉川健人。続きましてJAXA宇宙科学研究所研究総主幹、久保田孝。そして東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻教授、吉田和哉さま。そして九州工業大学大学院工学研究院機械知能工学研究系准教授、永岡健司さま。本日、司会を担当いたします報道・メディア課課長の村上でございます。よろしくお願いします。 では、説明を始めてください。
リュウグウでの最後のミッション
吉川真:本日もお忙しい中いらしていただきまして、どうもありがとうございます。では早速、資料を見ながらご説明したいと思います。表紙をめくっていただきまして、本日の内容は、ターゲットマーカー分離運用の結果と、MINERVA-II2、ローバ2の分離運用の結果ということで、「はやぶさ2」、リュウグウでの最後のミッションの、わりといい結果が出ましたので、ご紹介したいと思います。あと大学コンソーシアムから東北大学の吉田先生と永岡先生からもご説明があります。では次のページが目次ですね。これは省略いたしまして、いつものように、4ページ目と5ページ目はいつものページなんですが、5ページ目は今回MINERVA-II2というものの運用が終わりましたので、新しくここに付け加えて、前回からの変更点はここだけです。 次の6ページ目です。プロジェクトの現状なんですが、9月28日から10月3日にかけて、MINERVA-II2、ローバ2の分離運用を行いました。10月3日に予定どおりに分離をしまして、今日はその結果について詳しくご説明いたします。その後、探査機のほうは高度8キロメートルに留まってローバ2の観測運用を行い、これも結果が出ましたので今日ご説明します。で、10月15日にいったんホームポジションに戻りました。そのあと10月19日から30日にかけてBOX-C運用というのを行っていまして、24日から26日にかけて最低高度4キロメートルで小惑星の観測を行ったということになります。では現状は以上ですので、次のページから具体的な運用の結果についてご報告いたします。