「ほぼトラ」からみる今後の日米株式市場での勝算は?
銃撃事件をきっかけに、トランプ氏への注目度がより高まっている(写真:ブルームバーグ)
年初1月13日付の本欄記事( 「日経平均4万円」が意外と夢物語ではないシンプルな理由 )で、「日経平均の年内4万円超えはごく普通にありえ、ベストシナリオでは4万5000円も不可能ではない」としたが、私の中で一応の目安としていたのが4万2000円レベルであった。特定の相場水準にこだわることにさほど意味はないが、7月11日に半年ちょっとで目標を達成してしまったので、あらためて今後の相場を見通すうえで注目すべきポイントを整理しておきたい。 この1~2週間は、相場の岐路になるかもしれない大きな動きがいくつも見られた。 まず、先週11日に発表されたアメリカ消費者物価指数が予想外の鈍化ぶりを見せたことで、ついにFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)による9月利下げがほぼ確実視される状況となってきた。その先はまだまだ不透明だが、市場は年内3回、計0.75%幅の利下げを織り込みつつある。それを受けて、株式市場では景気敏感株や中小型株への資金シフトが起き始めた。
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田渕 直也