『絶対絶望少女 ダンガンロンパ アナザーエピソード』10周年。苗木誠の妹・苗木こまると“超高校級の文学少女”腐川冬子が主人公のコトダマアクション【今日は何の日?】
※本記事は、2023年9月25日にアップした記事を再編集したものです。 子どもたちが大人を狩る絶望の世界が舞台 【記事の画像(6枚)を見る】 2014年(平成26年)9月25日は、PS Vita用ソフト『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』が、スパイク・チュンソフトから発売された日。本日で発売から10周年の節目を迎えました。 『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』は、『ダンガンロンパ』シリーズの3作目。1作目『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』と2作目『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』のあいだのストーリーとなっており、主人公の苗木こまると腐川冬子がこれまでの作品では語られてこなかった外の世界の謎に迫っていきます。 苗木こまるは、『1』の主人公・苗木誠の妹。『ダンガンロンパ』シリーズといえば“超高校級”の才能を持つ個性的なキャラクターが魅力ですが、こまるは特別な才能を持たないふつうの女の子です。そんな彼女が、ちょっとだけ前向きな性格を武器に絶望の街を前へと進んでいく姿は胸を打ちます。 もうひとりの腐川冬子は、『1』で“超高校級の文学少女”として登場。彼女の中には“超高校級の殺人鬼”ジェノサイダー翔という人格があり、本作ではこまるの心強い味方となってくれます。冬子もジェノサイダー翔もアクの強い性格ではあるものの、物語が進むうちにこまるに心を許していき、かけがえのない相棒になっていく姿は必見です。 物語の舞台となるのは、大人たちを“魔物”と呼んで惨殺している5人の小学生“希望の戦士”たちによって管理された“塔和シティー”。それぞれがロボットを所有しており、ボス戦ではこのロボットと戦うことになります。 シリーズおなじみのモノクマはもちろん、白色のシロクマと黒色のモノクマが新たに登場。モノクマでありながら、こまるたちに味方してくれるシロクマは健気でかわいかったです。また、『1』に登場した苗木誠や十神白夜も活躍。シリーズファンならニヤリとするキャラクター“召使い”も話題になりました。 探索に欠かせないのが、コトダマを撃つことができる“拡声器型ハッキング銃”。コトダマには“自発破壊(コワレロ)”のほか、麻痺を与える“送電麻痺(シビレロ)”や遠くに吹き飛ばす“逆流噴射(フキトベ)”、モノクマを操作できる“回路接続(ツナガレ)”などがあり、こまるは、これを駆使して敵と戦ったり謎解きをしていきます。敵の種類も多彩で、爆弾を投擲してくるボンバーモノクマや高速で回転してくるボールモノクマなどがいるので、どんなコトダマで対処すべきか考えるのが楽しかったです。 また、“バッテリーゲージ”があるときに△ボタンを押すことで、操作キャラクターをジェノサイダー翔に切り替えることが可能に。ジェノサイダー翔は攻撃を受けてもライフが減らないため、とても頼りになりました。 やり込み要素のひとつに、途中で入手できる“殺すリスト”があります。リストは子どもたちがターゲットとしている人物の情報が書かれたもので、いずれもシリーズの登場人物に縁のある者ばかり。おまけに、リストに記された情報はマニア垂涎の内容なので、収集に力を入れたファンも多いのではないでしょうか。 こまると冬子は『ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園』の未来編第7話にも登場。本作の後日譚を描くエピソードで、アクションシーンも多く見どころ満載です。ゲームをプレイしたあとに見れば、より楽しめるのでぜひチェックしてみてください。 『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』は、2017年6月29日にプレイステーション4(PS4)とPCでも発売されました。ジャンルがアクションということで敬遠している人もいるかもしれませんが、難易度を“ジェノサイダーモード”にすると簡単に進めるのでおすすめです。