【24年はまさかの13位。25年の浦和レッズはどう変わる?(1)】高橋復帰、ユース育ちの長倉&サヴィオ・金子獲得で最大の課題・得点力不足は解決できるか……2列目アタッカーは豊富な陣容
2月17日の2025年Jリーグ開幕に向け、年明け早々から新チームが続々と始動する。2023年はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇、YBCルヴァンカップ準優勝、J1・4位という城定の成績を残していただけに、2024年のJ1・13位、ルヴァンカップ3回戦敗退という結果は受け入れがたいものがあるはずだ。 ■【画像】「可愛すぎてる」「ワシントン級の、超大型補強」浦和レッズの応援番組の新アシスタントを務める「準ミス成蹊の22歳女性タレントのユニフォーム姿」■ マチェイ・スコルジャ監督の後を引き継いだペア・マチィアス・ヘグモ監督の戦術浸透がスムーズに進まなかったこと、シーズン途中の酒井宏樹(オークランドFC)、アレクサンダー・ショルツ(アル・ワクラ)、岩尾憲(徳島)、伊藤敦樹(ヘント)ら主軸の相次ぐ移籍、西野努テクニカルディレクター(TD=現横浜SD減)の退団、スコルジャ監督復帰後の得点力不足…など、要因を挙げればいくつもある。クラブとしては指揮官交代に踏み切った時点で「25年の再浮上に舵を切った」ということなのだろう。 確かに9月以降は失点数が減少。23年シーズンのような堅守が戻ってきた印象もあった。一方で、得点が取れなくなった。相手にボールを保持させてカウンターが見事にハマった11月10日のサンフレッチェ広島戦などは3-0で圧勝し、10年ぶりに古巣復帰した原口元気も今季初ゴールを奪ったが、快勝といえるのはその試合くらい。「いかにして得点を取って勝つか」というのが、2025年の浦和の最重要テーマになってくるのは、紛れもない事実と言っていい。
■チアゴ・サンタナは残留したものの…
そこで攻撃陣を見てみると、スコルジャ監督がシーズン終盤に重用したブライアン・リンセンが退団。今季12ゴールのチアゴ・サンタナは残留したが、指揮官は前線からハイプレスに行けるタイプを好んでいるため、彼をずっと先発で使う可能性は低い。となると、誰をファーストチョイスに据えるかというのが大命題となる。 候補者としては、横浜FCからレンタルバックが決まった高橋利樹、ユース育ちでアルビレックス新潟から獲得が本決まりになりつつある長倉幹樹のいずれかということになる。ただ、高橋は2023年の在籍時は左サイドでの起用がメインで、トップとは位置づけられていなかった。横浜FCで1年間コンスタントに出場し、J1昇格の原動力になったことで目に見える成長を遂げたのは確かだが、指揮官がどういう扱いをするかは未知数だ。 となると、残された選択肢は長倉だ。彼も新潟では途中出場がメインだったが、ハードワークは十分できる。リンセンも得点力より守備の方を買われて使われていた。それを踏まえると長倉はいいチョイスかもしれない。ユースからトップに上がれず、順天堂大学、東京ユナイテッド、ザスパクサツ群馬を経由してJ1に駆け上がった泥臭いキャリアも含め、伸びしろのある彼を抜擢し、大きく成長させられれば、クラブとしても朗報ではないか。
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