マンCはエヴァートンとドロー、連敗止めるも公式戦5戦未勝利…ハーランドが痛恨のPK失敗
プレミアリーグ第18節が26日に行われ、マンチェスター・シティとエヴァートンが対戦した。 【ゴール動画】マンC、ベルナルド・シルバ弾で先制も… 昨シーズン、イングランドのトップリーグ史上初となる4連覇を達成したマンチェスター・シティは、自分たちが作り出した記録をさらに塗り替える5連覇を掲げて今シーズンをスタート。開幕前のコミュニティ・シールドを含めると、序盤戦は公式戦14試合無敗と好スタートを切ったが、10月30日のカラバオ・カップ(EFLカップ)4回戦でトッテナムに1-2で敗れると、同試合を機に極度の大不振に陥っている。同試合を含めて公式戦5連敗を喫しただけでなく、同試合の後で白星を記録したのは、今月4日に行われた第14節ノッティンガム・フォレスト戦(○3-0)のみ。直近の公式戦12試合でわずか1勝と苦しんでおり、現在はチャンピオンズリーグ(CL)も含めた公式戦で3連敗中だ。 公式戦では5試合ぶり、プレミアリーグのみに限定しても4試合ぶりの白星を目指す今節は、ここまで3勝7分6敗の成績で15位に沈むエヴァートンをホームに迎える。今季のエヴァートンは開幕戦から4連敗と苦しいシーズンのスタートとなったが、直近3試合は1勝2分と無敗で勝ち点を積み上げることに成功。アーセナル、チェルシーと上位争いに名を連ねるクラブ相手にもドローで勝ち点をもぎ取った一方、直近7試合のうち6試合がノーゴールと、得点力の低さに悩まされている。 試合は開始直後からマンチェスター・シティが敵陣へ押し込むことに成功。3分にはヨシュコ・グヴァルディオールの粘りから左コーナーキックを獲得すると、ショートで繋いだところからフィル・フォーデンが左足でクロスボールを送り、ニアサイドで待っていたグヴァルディオールがヘディングシュート。しかし、ここは左ポストに嫌われる。直後の2次攻撃ではサヴィーニョがフィニッシュまで持ち込むシーンを作るも、仕留められない。 勢い良く試合に入ったマンチェスター・シティは14分、敵陣へ相手を閉じ込めたなかで、グヴァルディオールのパスで左サイドへ広げる。大外の位置で待っていたジェレミー・ドクがカットインで中央へ切り込み、スルーパスを送ると、背後のスペースへ抜け出したベルナルド・シウバがこのボールに反応。スライディングして放ったシュートは相手に当たり、GKジョーダン・ピックフォードを超えてゴールに吸い込まれる。直近3試合でクリーンシートを続けていたエヴァートン相手に、マンチェスター・シティが先手を取った。 その後も試合を優勢に進めたのはマンチェスター・シティで、アーリング・ハーランドが複数回にわたってゴールを脅かしたが、追加点は奪えない。33分には負傷明けのネイサン・アケが起点となってチャンス構築。アケからのロングフィードがクリアされたこぼれ球をハーランドが回収し、引き取ったフォーデンが横へ渡すと、フリーで走り込んできたB・シウバが左足で狙うが、ここは枠を捉えきれない。 対するエヴァートンは、オレル・マンガラやイドリッサ・ゲイェがゴールに迫るシーンこそあれど、ここまで決定機と呼べるようなシーンを作れていなかったが、36分にはゲイェからのロングフィードで右サイドから攻撃へ転じる。右サイド高い位置を取ったシェイマス・コールマンからのクロスボールは跳ね返されたが、クリアボールを拾って2次攻撃へ移り、アブドゥライェ・ドゥクレが内側の位置からクロスボールを送ると、これがファーサイドでフリーになっていたイリマン・エンディアイエの元へ。エンディアイエは右足で狙い澄ました一撃を沈め、エヴァートンが数少ないチャンスを得点に繋げた。 1-1となって後半へ折り返してからも、マンチェスター・シティがボールを保持して敵陣へ押し込み、エヴァートンが構えるという構図は変わらない。マンチェスター・シティは右ウイングに入ったサヴィーニョの仕掛けからチャンスを狙う。50分には左サイドから仕掛けたドクがクロスボールを上げると、ハーランドが頭で落とし、ボックス右のスペースで待っていたサヴィーニョが右足でシュートを放ったが、ここはGKピックフォードが立ちはだかる。こぼれ球を拾ったマテオ・コヴァチッチの放ったミドルシュートも、枠を捉えきれない。 マンチェスター・シティはこのプレーの直後、マヌエル・アカンジ、B・シウバと繋いで右サイドのサヴィーニョへボールを届けると、ここからチャンスが生まれる。サヴィーニョが得意の仕掛けでボックス内へ入っていくと、ヴィタリー・ミコレンコのファウルを誘い、マンチェスター・シティがPKを獲得。キッカーを務めたハーランドはゴール左下を狙うも、ここはGKピックフォードに完全にコースを読まれ、決めることはできない。こぼれ球をグヴァルディオールが頭で繋ぎ、最後はハーランドがヘッドでネットを揺らしたが、ここはオフサイドと判定されゴールとはならなかった。 後半最大のチャンスを逃したことで、マンチェスター・シティとしては嫌な雰囲気が漂ったが、エヴァートンに決定機を作らせることはなく、依然として保持を続けて勝ち越しのチャンスを狙う。だが、エヴァートンのブロックの動かすようなシーンは皆無で、なかなかチャンスが生まれない。 終盤に差し掛かった75分にはドクを下げ、ケヴィン・デ・ブライネを投入。マンチェスター・シティの攻撃のクオリティを高める上で必要不可欠な背番号17をピッチへ送り出したが、最後までエヴァートンの強固なブロックを打ち壊すことはできず、試合はこのままタイムアップを迎えた。 この結果、マンチェスター・シティは公式戦の連敗を「3」で止めたものの、依然として5試合未勝利と苦しい状況が続いている。一方のエヴァートンは、これでチェルシー、アーセナル、そしてマンチェスター・シティと3試合連続のドロー。3試合ぶりの得点も生まれるなど、現状の立ち位置を踏まえると、下位脱出に向けて明るい話題も少なくないゲームとなった。 次節は29日に行われ、マンチェスター・シティは敵地でレスターと、エヴァートンはホームでノッティンガム・フォレストと、それぞれ対戦する。 【スコア】 マンチェスター・シティ 1-1 エヴァートン 【得点者】 1-0 14分 ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ) 1-1 36分 イリマン・エンディアイエ(エヴァートン)
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