足を引っ張り合う笑いは「マジもったいねえ」ーー“チャラ男“EXITのチャラくない主張
芸人らしくないし、吉本らしくもない。独自路線のチャラ男キャラで人気沸騰中のEXIT。2018年にブレークを果たして以来、現在までその勢いはとどまるところを知らない。競争の激しいお笑いの世界で、2人のチャラ男がここまで生き残ってきた理由は何なのか。(取材・文:ラリー遠田/Yahoo!ニュース 特集編集部)
「リモートでは、スベっています」
新型コロナウイルス感染症の流行により、芸人たちは大きな打撃を受けた。EXITも例外ではない。予定されていた収録やライブは軒並み中止に追い込まれ、仕事のスケジュールは一気に真っ白になった。4月に始まる予定だった冠番組も放送延期になってしまった。しかし、彼らは「自分たちはまだ助かってる方だと思う」と前向きに考えている。
「ほかの芸人はほぼ収入ゼロになっちゃってるし。居酒屋とか夜のお店の人たちはもっと大変ですよね。僕らは人に見られる立場だから、できる範囲でみんなにも自粛を呼びかけて、自分たちも気を付けるようにするのが最善策なのかなと思います」(りんたろー。) 「僕はこういう状況だからこそ、芸人のできることを考えていきたいんですよね。普段からつらい思いをしている人たちはめっちゃいて、そういう人たちのためにお笑いってあるものだと思うので。こういうときこそお笑いを知ってくれる人が増えるんじゃないかな、ってプラスに考えています」(兼近) バラエティ番組ではタレントがモニター越しにリモート出演することも増えている。キャラが強い彼らはリモート収録もお手の物ではないかと思いきや、意外な答えが返ってきた。 「僕はリモートではずっとスベってますね。事前にあまり準備せず、現場の空気感で言うことを決めているタイプなので、それが全くできないのはきついです。リモートはマジ無理です。(明石家)さんまさんでも絶対スベると思いますよ」(兼近) 「いや、さんまさんは大丈夫だよ。めちゃくちゃ腕あるんだから」(りんたろー。)