お互いに3点目を奪えず...近江vsガンバ大阪ユースは2-2のドロー決着
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関西1部は8日に第11節を実施。近江高校第2グラウンドで行われた近江(滋賀)とガンバ大阪ユース(大阪)の試合は2-2の引き分けとなった。 【フォトギャラリー】近江 vs ガンバ大阪ユース 前期を終えて4位のG大阪ユースと首位・興國(大阪)の勝点差は8。前日に興國が京都U-18に1-3で敗れたため、今節は上位との争いとの差を縮める格好のチャンス。「プレミア昇格は絶対なので、落とせない試合でした」。GK21荒木瑠偉(3年)の言葉通り、勝点3は必須だった。 前半は一進一退の攻防が続く中、G大阪が見せ場を作る。最初のチャンスは前半10分。右CKをファーのDF31横井佑弥(1年)がヘディングで折り返したところをFW23久永虎次郎(2年)が押し込んだが、オフサイド判定でゴールとはならない。続くチャンスは17分。右サイドをMF8森田将光(3年)、久永と繋いだボールをゴール前に入れるとラストはMF7天野悠斗(3年)が冷静に流し込んでG大阪ユースが均衡を崩した。 試合後、「近江はやっぱり上手かった」とG大阪ユースの選手が声を揃えたようにMF8伊豆蔵一惺(3年)らを中心にボールを前に運んでいった近江の攻撃に手を焼いたが、最後の局面はやらせない。36分にはMF7福本怜功(3年)の落としにFW10山本諒(3年)が反応したが、DFが冷静に対応し、シュートは打たせず。「ドリブルされると対応が難しいと思っていたけど、みんなで身体を張れていた」と振り返るのは最後尾から戦いを見守った荒木だ。 近江に流れを持っていかれそうになりながらも踏ん張ると後半11分には1点目をアシストした久永が再び見せる。2連覇で終わった夏のクラブユース選手権(U-18)は途中出場がメインだったが、この試合ではFW13中積爲(2年)の負傷によって、スタメンのチャンスが到来。 「このチャンスを物にしていかないと自分は良いところに行けないので、この試合は絶対に点を決めて、勝たせることが目標で試合に挑みました」。そう話すストライカーは、左でボールを持ったMF22山本天翔(2年)からのスルーパスを引き出すと、GKとの1対1を冷静に決めてリードを2点差に広げた。 相手を引き離し、一気に勝利まで持ち込みたいところだったが、ここからが上手く行かない。前半から近江にボールを持たれる時間が長かった結果、「自分らが追い掛ける展開になってバテていった結果、悪い方向になってしまった」(荒木)。