投資判断を下すのに最適な「情報の種類」はどの程度なのか
投資に関する情報は多いに越したことはない一方で、私たちの脳の処理能力では追いつかない可能性もあります(写真:mits/PIXTA)
昔、コンピューターの性能が低かった時代、誤ってそのメモリと演算装置では処理不能な量のデータを与えてしまうことがあった。こういうミスをすると、いつまでも止まらず回り続けるか、意味のないエラーメッセージが吐き出されるなどの結果になる。機械に腹を立てても益はないので、無理な処理を要求した己の愚かさのほうを嘆くしかない。 当時は、サラリーマンなど一般のユーザーにとっても、サイズや有効数字の桁数などを、コンピューターのキャパシティを考慮して制限することが必須の技能であった。多すぎるデータは、失敗への片道切符を意味した。 一方、現在は動画や音声の処理などが家庭用コンピューターで苦もなく処理できる時代である。データは多いほどよいと単純に考える人が多くなった。
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