UAEでのプレーを最も知る男、塩谷司の4年越しアジア杯への思いと役割
日本だと当たり前のことが、異国では当たり前ではない。知らない世界に触れたことで、サッカー選手としても、人としても大きく成長した実感がある。 「昔、本田(圭佑)さんが海外でやるチャンスがあるんだったら出たほうがいい、って言っていたんですけど、今はそれがすごく分かるんです」 サウジアラビアとのラウンド16では89分からクローザーとして出場し、1-0の完封勝利に貢献した。今日24日の準々決勝のベトナム戦は中2日、さらに準決勝、決勝と最大で3試合が残されている。過密日程は続き、レギュラー組の疲労も蓄積するなか、守備的なポジションならどこでもこなし、UAEをよく知る塩谷は、指揮官にとって心強い存在だろう。 次の出番は、今夜のベトナム戦か、あるいは、その先のステージか。ベトナムとの準々決勝を勝ち抜けば、準決勝の舞台は再びアル・アインとなる。日本のファンだけでなく、地元のファン、メディアも塩谷の活躍を求めている。 (文責・飯尾篤史/スポーツライター)