特捜部取り調べ映像、法廷で再生へ プレサンス元社長の国賠訴訟 大阪地裁
学校法人の土地取引を巡る業務上横領事件で大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、無罪が確定した不動産会社「プレサンスコーポレーション」(大阪市)の山岸忍元社長(61)が国に損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は9日、特捜部による取り調べの録画映像を20日に法廷で再生することを決定した。 山岸氏側の代理人弁護士が明らかにした。 再生される予定の映像は約20分間。山岸氏の当時の部下の取り調べを担当した田渕大輔検事が、「検察なめんなよ」と大声で怒鳴る場面が含まれているという。 映像の公開を巡っては、国側が部下のプライバシー保護などを理由に反対していたが、最高裁は10月、約17時間50分のデータを提出するよう国に命じることを決定。山岸氏側が法廷で再生する部分を検討していた。