【速報試乗記】新型ランドクルーザー250は驚くほど快適だった! 実際の購入者が語った販売条件や転売対策などにも迫る
トヨタの新型「ランドクルーザー250シリーズ」は、かなり快適になった! GQエディターが詳報を綴る。 【写真を見る】1番安い520万円の新型ランクル250シリーズ「GX」の内外装など(129枚)布シートがイイ感じだ!
街乗り期待大!
4月18日、新型ランドクルーザー250シリーズの国内販売がスタートした。直後におこなわれたオフロード試乗会では、ほんのわずかではあるものの敷地内の舗装路でクルマを動かせたので印象を報告したい。 ひとことで言うと、新型ランドクルーザー250シリーズはとにかく扱いやすかった。とくに低速域の取りまわし性能が格段に高まったのだ。とりわけ車庫入れは抜群にしやすくなった。 従来のランドクルーザー・プラドは油圧式のパワーステアリングを採用。これに対し新型250シリーズは電動式となったため、スムーズかつ緻密な制御が可能となったのである。時折、友人が所有するランドクルーザー・プラドのステアリングを握ることがあって、低速域は「よっこらっしょ」と、それなりに力を入れる場面もあるが、新型250シリーズでは皆無。“スルスル”とステアリングがスムーズにまわる上に、正確だから駐車が楽チンだったのである。 パノラミックビューモニターの精度が向上したことで、より見やすく、そしてわかりやすくなったのもありがたい。ちなみにクリアな視界を保つため、バックカメラには洗浄機能が付いているというからオフロード走行時は便利だ。 室内は静粛性が向上した。試乗車はディーゼルエンジン搭載モデルだったが、音・振動ともによく抑えられていた。外でエンジン音を聴けば、ディーゼルであることは主張するけれど、室内にいる限り不快な思いはしない。 快適装備がたっぷり付いたのも見逃せない。特に最上級モデルのZXは12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイやデジタルインナーミラー(防眩モード付)、ステアリングヒーター、ナノイーX、チルト&スライド電動ムーンルーフ、イルミネーテッドエントリーシステムなど至れり尽くせり。 個人的に「いいなぁ」と、思ったのはJBLプレミアムサウンドシステム(14スピーカー/12chオーディオアンプ)。「ランドクルーザーの室内空間に合わせて、精緻な音質チューニングを施した」との触れ込み通りで、臨場感あふれる音楽を楽しめた。静粛性が高まったのも、いい音楽を楽しむのにはベター。普段の街乗りが楽しくなりそうだ。 舗装路を走る限り、乗り心地はまずまず。ラダーフレームをつかった本格的なオフローダーでありながら、トヨタ「ハリアー」といった都市型SUVと遜色ない、しなやかさが印象的だった。高速道路やワインディングに持ち込むとまた違った面をみせるかもしれないが、少なくとも一般的な舗装路では前後のサスペンションが良い仕事をする。それはリヤシートでも同印象。これで、オフロードではタフな走りを披露してくれるのだから、その万能ぶりに驚くばかりだ。