大わらじ履き「よいしょ、よいしょ」 豊後大野市千歳町でひょうたん祭り
大分県豊後大野市千歳町の柴山八幡社に800年以上前から伝わる「ひょうたん祭り」が1日、神社周辺であった。緋色(ひいろ)の衣装をまとい、大きなわらじを履いた神の化身「ひょうたん様」が練り歩き、住民らの無病息災や家内安全などを願った。 午後1時半ごろ、神馬(しんめ)やみこしなどを従えて神社近くを出発。サカキの枝をつえ代わりに「よいしょ、よいしょ」と参道を歩いた。途中、肩からぶら下げたひょうたんから参拝者らにお神酒を振る舞った。
今年のわらじは長さ1・3メートル、幅0・6メートル、片足の重さ約16キロと過去最大級。ひょうたん様を務めた尾石辰美さん(72)は少し疲れた表情を見せながら、一歩ずつ進んでいた。 仕切り役の座元を務めた益永哲章さん(50)は「多くの人の笑顔を見ることができ良かった。地域の伝統を引き継ぐように今後も頑張りたい」と話した。