ホンダから軽商用EV「N-VAN e:」正式発表。EV化のメリット・デメリットを現オーナーが真剣に考えてみた
なお、e: Gとe: L2は、基本的に企業向け。ホンダの法人営業部と新車オンラインストア「Honda ON」での販売限定で、リース契約のみでの取り扱いとなる。対して、e: L4とe: FUNは法人だけでなく、個人への販売も行っており、ホンダの販売会社「ホンダカーズ」でも取り扱うという。ホンダによれば、実際に2024年5月に開始した先行予約では、受注数などは非公開だが、個人からの注文も入っているそうで、EV版でも仕事と遊びの両方に活用したいユーザーが一定数いるようだ。
なお、N-VAN e:は、「ジャパンモビリティショー2023(2023年10月28日~11月5日・東京ビッグサイト)」で先行公開されたが、そのときはスタンダード仕様のみの展示。今回の発表取材会では、前述のとおり、筆者の愛車と同じFUNグレードもお披露目されたので、とても興味津々だ。さっそく、愛車と比較してみよう。 ■N-VAN e:のスタイリング 外観は、ガソリン車から大きな変更はなく、ちょっと愛くるしい表情を演出する丸目LEDヘッドライトのデザインもそのままだ。ちなみにスタンダード車のヘッドライトも、デザインやハロゲンタイプを採用している点は同じになっている。
ただし、フロントバンパーはやや角張ったデザインとなったほか、ガソリン車FUNの特徴である左右のLEDフォグライトも未装着。そのため、パッと見たときに、スタンダード仕様との違いはヘッドライトのデザインくらいになってしまった。 なお、フロントグリルは、ブラックをベースに白い点模様が入った新型を採用。これは、リサイクル材を使用することで、環境にも配慮したものだ。白い点々は加工時にできるのだが、その模様は1台1台違っており、これにより愛車に特別感を演出する効果も狙っているという。
ボディサイズは、e: FUNの場合で、全長3395mm×全幅1475mm×全高1960mm。筆者の愛車+STYLE FUNのターボ車や現行のFUNターボは、全長や全幅は同じだが、全高はFF車で1945mm、4WDで1960mm。e: FUNは、FFのみの設定だが、全高はガソリン車4WDと同じだから、同じFFのガソリン車と比べると、20mmほど背が高いことになる。 なお、e: FUNやe: L4では、5色のボディカラーに加え、2トーンカラーも設定。とくにe: FUNは、3タイプの2トーンを選べることで、全8色を展開する。ガソリン車の現行FUNは、5色展開でいずれも単色のため、よりオーナーの好みなどに応じたカラー選択をできるのは、EV版のほうだといえるだろう。