ホンダから軽商用EV「N-VAN e:」正式発表。EV化のメリット・デメリットを現オーナーが真剣に考えてみた
また、後席シートだけでなく、助手席側シートにもダイブダウン機構を採用。3席ともに、背もたれを前に倒し、シート自体をフロアに収納する機能を持つことで、ほかの軽商用バンにはない、フラットで広々とした荷室を作り出すことも可能だ。 これらの魅力により、N-VANは、配送業などの商用ユースはもちろん、キャンプやアウトドアスポーツなどのレジャー用途で使うユーザーも多い。かくゆう筆者も、そんなN-VAN愛好家のひとりで、2021年8月に内外装に遊び心を演出した+STYLE FUNのFF(前輪駆動)ターボ車を購入。撮影機材などを積み込んで取材先へ移動するビジネス用途はもちろん、月に1回程度、バイクを積載してサーキット走行を楽しむトランポとしても使用。公私ともに、高い積載性や使い勝手のよさなどを享受し、かなりお気に入りの愛車となっている。
■ベースのN-VANは4月に一部改良を実施 なお、現行のN-VANは、2024年4月の一部改良により、安全運転支援システム「ホンダセンシング」をアップデート。アクセルペダルとブレーキペダルを踏み間違えた際に加速を抑制する「急アクセル抑制機能」を追加したほか、アウトドアスタイルの印象を強調した特別仕様車「STYLE+ NATURE(スタイルプラス ネイチャー)」も設定した。また、筆者も所有する従来の+STYLE FUNは、新たに「FUN」グレードと名称を変更している。
現行のラインナップは、NA(自然吸気)エンジン搭載車にスタンダードのGとL、FUNとSTYLE+ NATUREを設定。それにターボ車のFUNターボも用意し、全タイプにFFと4WDを設定。また、オートマチックのCVT車の加え、GとFUNには6速MT(マニュアル・トランスミッション)車も用意する。価格(税込み)は、136万5100円~201万6300円だ。 ■N-VAN e:の特徴・ラインナップ そんなN-VANをベースに、EV化したのがN-VAN e:だ。ラインナップは、4人乗り仕様車に、スタンダードタイプの「e: L4」と、ファッショナブルな印象を加味した前述のe: FUNを設定。また、商用ユースに特化した仕様として、運手席のみの1人乗り車「e: G」と、前席2人乗り車「e: L2」も用意する。いずれも駆動方式はFFのみだ。