買収者の適格性、9月結論 米労組反対で日鉄副会長
日本製鉄の森高弘副会長は共同通信のインタビューで、米USスチールに対する買収方針に全米鉄鋼労働組合(USW)が反対していることに関し、買収者としての適格性を検討している仲裁人の結論が9月末にも出るとの見通しを示した。「(買収者として)認められればUSWとの対話は一挙に進む」と期待した。 USWは買収に対する懸念を仲裁人に申し立て、USスチールとの間で聴取などの手続きが進む。日鉄は労働協約の条件は満たしており、買収者としての適格性は認められると見込む。 日鉄は29日、USスチールの2製鉄所に計約13億ドル超を追加投資する計画を発表。雇用機会を創出しUSWとの関係改善の狙いがありそうだ。