え? そうなの!? 実は五輪に出たことがない日本代表のスター(4)パスの名手! 黄金世代で輝きもなぜ無縁
五輪(オリンピック)への出場を経て、そのままサッカー日本代表の主力となる選手は多い。実際に、現在のA代表は三笘薫や冨安健洋といった東京五輪世代が中心となっている。一方で、キャリアの中で五輪とは無縁ながら、A代表で確かな実績を築き上げてきた選手も多数存在する。今回は、五輪未経験も、A代表でスターになった選手を紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
MF:遠藤保仁(えんどう・やすひと) 生年月日:1980年1月28日 逃した五輪:シドニー五輪(2000年) A代表通算成績:152試合15得点28アシスト 日本サッカー界が世界の強豪の背中をはるか遠くに感じていた1990年代後半、多くのファンに「彼らなら世界の厚い壁を破ってくれるのでは?」という期待を抱かせた世代がいる。 1999年、ナイジェリアで開催された第10回ワールドユース選手権(現・FIFA U-20ワールドカップ)に出場したU-20日本代表は、準優勝の快挙を達成。小野伸二、稲本潤一、高原直泰といった錚々たる面々は“黄金世代”と呼ばれ、後にA代表の中心となっていく。そして、黄金世代の中でも中盤でひときわ輝きを放っていたのが遠藤保仁だった。 シドニー五輪のアジア1次予選、最終予選ともに、遠藤はU-22日本代表の中心選手として戦った。しかし、本大会では予備登録メンバー止まり。試合出場の機会は最後まで訪れなかった。 その後の遠藤は、中盤の心臓として長らくA代表をけん引。通算出場数は152試合にもおよび、南アフリカで開催された2010 FIFAワールドカップのグループステージ第3節・デンマーク代表戦で決めた直接FK、意表を突く“コロコロPK”など、印象に残るゴールも多い。今年1月には2023シーズン限りでの現役引退を発表。五輪とは縁がなかったが、黄金世代の筆頭格が魅せた鮮やかな記憶が色褪せることはない。
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