鈴木修元会長は「憧れのおやじさん」 トヨタの豊田章男会長がお悔やみのコメント
トヨタ自動車は27日、スズキの元会長の鈴木修氏の逝去に対する豊田章男会長のお悔やみのコメントを発表した。 【写真】販売開始30周年の記念式典で、初代「アルト」と写真に納まるスズキの鈴木修氏 コメントは次の通り。 ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申しあげます。 鈴木修相談役は、ご自身のことを「中小企業のおやじ」と言われていましたが、私から見れば、日本の軽自動車を発展させ、国民車にまで育て上げられた憧れのおやじさんでした。 ここからは、親しみを込めて、修さんと呼ばせていただきます。 2016年の共同記者会見。修さんは「経営者には『これで一段落』ということはない。経営者である以上、チャレンジすること、社会のために経営をするということは、いつまでたっても変わらない」ときっぱりお答えになりました。 40年近く、スズキのトップを務められ、軽自動車という日本独自のクルマ文化を守ってこられた経営者としての覚悟。厳しい競争を生き抜いてきた、そして、これからも絶対に生き抜いていくという気迫を肌で感じました。ご退任を発表されたときの言葉は今も私の心に残っております。 「生きがいは仕事です。挑戦し続けることは人生ということでもありますから、皆さんも仕事をし続けてください。バイバイ」。 いつの日か修さんに「ありがとう」と言ってもらえるよう、日本のため、未来のために仕事をしてまいります。 私の憧れの経営者であり、憧れのおやじさん。ありがとうございました。