メルセデス・ベンツ「新型Eクラス」が革新する「居心地の良いプレミアム」の理想とは?まずはセダンとステーションワゴンから日本導入を開始
格納式ドアノブによって「精密感」がアップ
メルセデス・ベンツ日本株式会社は2024年1月12日、中核モデルと位置付けられる新型Eクラス(セダン/ステーションワゴン)を発表した。発売開始は2月からを予定している。グローバルでのプレミアムスタンダードとしてさまざまな意味で進化していることは確かだが、今回はとくに、磨きをかけた「居心地の良さ」について紹介してこう。 【写真はこちら】一新されたフロントマスクの造形と相まって、明らかな格上感を実感(全9枚) 本国では2023年4月にセダンから発表されたメルセデス・ベンツの新型Eクラスが、2024年1月12日の東京オートサロン2024において日本でも正式に発表された。型式はW214型。セダン、ステーションワゴンの「プレミアム」という価値に、新たな指標が誕生することになる。 現行モデルよりも長く、広く、低くなったフォルムは、一新されたフロントマスクの造形と相まって、明らかな格上感を実感させる。格納式となったドアノブの効果は想定以上で、精密感が一気に高められた印象も。短めのオーバーハングによるスポーティ感も魅力だ。 インテリアは、ダッシュボード全面を覆いつくす助手席一体型ディスプレイ「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)スーパースクリーン」のインパクトが強烈。ドライバー前面に独立して設定される「3Dコックピットディスプレイ」は、機能性だけでなくデザイン的にスポーティな印象を感じさせる。(どちらも全車にオプション設定)
セダン設定のPHEV以外は、アバンギャルドで統一
日本仕様は、セダン3グレード、ステーションワゴン2グレードの全5タイプからの導入スタートとなった。ISG(Integrated Starter-Generator)搭載モデルはすべて「アバンギャルド」となる。 マイルドハイブリッドによるアシストは、どちらも最高出力17ps/205Nm。これに204ps/320Nmを発生するガソリンもしくは197psp/440Nmのディーゼルが組み合わされる。価格帯はセダンが894万円~921万円、ワゴンが928万円~955万円となる。 さらにセダンのみに2L直4ターボのプラグインハイブリッド「Edition Star」を設定。こちらはエンジンの204ps/320NmはISGモデルと同等だが、電気モーターによるアシストは92ps/440Nmとトルクフル。システム出力は313pに達する。 140km/hまでEV走行が可能で、最大航続距離は112km(WLTCモード)と、日常的に使うには電気の力だけでも十二分に対応できそう。価格は988万円だ。 全車9速ATと組み合わされ、後輪駆動のみ。ISGモデルのタンク容量は66L、PHEVモデルは50Lと差別化されている。なおPHEVモデルには後輪操舵システムを装備、5mの最小回転半径と(通常は5.4m)、高い操縦安定性を実現している。