サンマ漁船が富山県の魚津出港 10日に漁解禁、北海道の花咲に向け
大型船サンマ漁の解禁を10日に控え、富山県魚津市の中島漁業(中島泰成社長)の第八珠の浦丸(199トン)が6日、北海道根室市の花咲港に向けて魚津港を出発した。 県内から出漁する唯一のサンマ漁船で、今年初めて特定技能者のインドネシア人6人が乗船。猟田雄輔船長兼漁労長ら乗組員16人が北方四島周辺の公海上から宮城県気仙沼市沖にかけて南下しながら12月10日ごろまで操業する。 魚津港でセレモニーがあり、魚津市出漁団長の村椿晃市長らが乗組員を激励した。乗組員の家族や関係者が手を振って見送る中、大漁旗を掲げた第八珠の浦丸がゆっくりと離岸。近くの諏訪神社と金比羅宮の沖合から安全と豊漁を祈願した後、北上した。中島社長は「安全を第一に、魚津に無事戻ってきてほしい」と話した。 県鮭鱒漁業協同組合の同市内の直売所では9月22日から、船上で箱詰めした鮮度の高いサンマの販売が予定されている。