連勝で勢いに乗る群馬クレインサンダーズ、シューターの細川一輝「辻さんはチームメートですがライバル。超えていかないといけない」
「細かいところをしっかりやっていけば、もっと良くなる」
今シーズン、細川とチームメートを語る上で欠かせないのは辻の存在だろう。群馬に加入した理由の1つに、チーム内のプレータイムを競う相手に辻がいたことを挙げていた。日本を代表するシューターと言っても過言ではない辻から良い影響を受けているようだ。 辻は前節の川崎ブレイブサンダース戦では2試合で41得点を挙げ、今節は細川ではなく辻が先発起用された。この試合でも放った3ポイントシュートを3本すべて成功させてチームに勢いをもたらした。細川も負けじと活躍したのは前述の通りだが、この関係を細川はこう語る。 「役割はちょっと違いますが、同じポジションなので負けたくないです。辻さんはどう思っているのか分からないですけど、チームメートですがライバルとして超えていかないというモチベーションでやっています」 シューターとしてのイメージが強い細川だが、フィジカルを生かしたディフェンスも武器の1つだ。昨シーズンに広島ドラゴンフライズで鉄壁のディフェンスを築き、王者に上り詰めたミリングヘッドコーチは当然ディフェンスを重要視している。「毎試合成長が見られている」とミリングヘッドコーチが評価するように、この試合でも65失点に抑えている。 個々のディフェンスの重要性は大前提として、細川はチームで守ることを念頭に置き、次のように現在地を見ている。「相手のピックの時に周りが空いてしまったり、センターもハードに出れなかったり遅れてしまうことがまだまだあります。そこを突き詰めないと、上位チームにはその隙を突かれてしまいます。細かいところをしっかりやっていけば、もっと良くなって、相手がやりたいバスケができないんじゃないかなと感じています」 中2日で行われる次節の対戦相手は現在リーグ最高勝率の千葉ジェッツだ。今節、秋田ノーザンハピネッツに敗れた千葉Jにとって、ホーム開催の次節は絶対に負けられない試合となるだろう。そんな状況での対戦だが、細川は臆せずに戦う姿勢を見せる。「地区1位のチームですし、新しいアリーナが出きて楽しみです。強いチームとやる時は、みんないつも以上にモチベーションが上がるので、出だしからしっかり当たっていき、良い流れを作って勝利できるように頑張ります」
ズッボン