ビキニ競技は一つにあらず ウェルネス新設で競技の幅広がる【マッスルゲート】
マッスルゲート東京ベイ大会(7月6日開催)では、全12競技を実施。女子競技も、ミックスドペアを除いてフルパッケージで開催された。 【フォト&ムービー】ビキニ着用4競技に出場した全選手
女子競技では、一部を除いて選手たちはビキニを着用してステージに立つ。一見同じコスチュームだが、各カテゴリーではそれぞれ審査基準が異なり、ある競技で優勝した選手が、他競技で評価されるとは限らない。 女子競技でもっともポピュラーなのは、ビキニフィットネスであろう。国内トップレベルでは安井友梨やダンシーあずさらの活躍により、一般的な認知も広まっている印象だ。美のトータルパッケージを競い合う競技であり、筋肉がつきすぎることなく、バランスが重視される。 ビキニフィットネスとはある意味で真反対に位置するのは、ウーマンズフィジークである。もともと女子ボディビルと呼ばれていたカテゴリーであり、男子同様に、筋量や筋肉のカット、絞り、ドライな肌の質感などを持ちながらも、女性らしい美を備えた選手が評価される。ちなみにこのマッスルゲート東京ベイ大会においてエントリーは二人のみだったが、表彰式では二人が手をつないで仲睦まじく記念写真を撮り、手をつないだままステージを去っていったのは印象的であった。 この二つの中間に位置すると言えるのが、ボディフィットネスだ。ビキニフィットネスに近い丸みを帯びた仕上がりながら筋量も求められるカテゴリーである。なお、日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)の主催大会やマッスルゲートにおいては、決勝審査にて、他のIウォークとは異なりTウォークという3ヶ所でポーズを披露する独自のウォーキング審査があるのも特徴の一つ。 そして、今年新たにスタートしたのが、ウーマンズウェルネスだ。規定ポーズやウォーキング審査はビキニフィットネスと同様ながら、より大臀筋、大腿部を重きをおいた基準で審査されるカテゴリーである。 マッスルゲートに来場した際には、これらの競技や審査基準の違いに注目しながら楽しんでみるのも良いだろう。
文・写真/木村雄大