小池都知事が記者会見5月15日(全文1)休業要請緩和は4ステップで進める
東京都の小池百合子知事は15日、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京都・小池知事、今後のロードマップの骨格を示す (2020年5月15日)」に対応しております。 【動画】東京都・小池知事、今後のロードマップの骨格を示す ◇ ◇
東京は感染拡大の危機のまださなか
司会:これから小池知事の定例記者会見を始めます。冒頭、知事よりお願いします。 小池:それでは今日の記者会見を始めさせていただきます。きのうは1つの大きな節目でもありました。国は政府の対策本部を開催されまして、そして東京都については引き続き、特定警戒都道府県ということとなりました。 都民、事業者の皆さま方、大変これまでもご協力を賜ってきたわけですけれども、まずは5月の31日まで、これまでと同じように徹底した外出の自粛、そして施設の使用停止、それから催し物などの開催の停止を引き続きお願いを申し上げます。そして昨日発表されました39県については解除が決定されているわけでございますが、都民の皆さま方には都道府県をまたいでの移動についても引き続き、できるだけ避けていただくようにお願いを申し上げます。 あらためて申し上げますと、東京都はまだ緊急事態宣言、これが続いているという事実であります。東京は感染拡大の危機のまださなかにあるということでございまして、これ、東京アラート、警報と言っておりますけれども、この真っ最中だということ、このことをぜひお忘れなきようお願いを申し上げたいと思います。
ロードマップの骨格を発表
ですからSTAY HOME、STAY in TOKYO、そしてソーシャルディスタンス、全部SSSでありますけれども、うちにいましょう、東京にいましょう、そして社会的な距離を保っていきましょう、この3つ、まずは徹底して、みんなで命と暮らしを守っていきたいと存じます。そして都民、事業者の皆さま方には引き続きのご協力、お願いをするところでございます。 新型コロナウイルスとの闘い、一昨日は感染者数が10にとどまって、もう一息で1桁になるかなとみんな喜んだところではございますけれども、一方で昨日の数字は30人ということでございました。行ったり来たりということで、まだまだ安定をしていない、不安定ということでございますけれども、しかしながら、このあと新型コロナウイルスの感染症を乗り越えるためのロードマップ、こちらの検討も一方で進めておりまして、今日はまだ骨格の段階ではありますけれども、それについて若干、皆さま方にご報告、ご説明をしておきたいと思います。 そのロードマップでありますけれども、次の5つの視点から策定をいたします。お手元にお配りしている紙、資料のほうもご参考になっていただければと思いますが、こちら、国のほうでも同じようなグラフを示して使っているわけでありますけれども、東京の場合、まず第一に緊急事態宣言が今も行われている。そこで外出自粛など徹底をしていただくことによって、まずは感染の拡大を最大限抑え込んでいきましょうというのが第一です。 第二でありますけれども、そののちに適切なモニタリングなどを通じまして、慎重にステップを踏んでいって、都民生活を守ると同時に、経済・社会活動との両立を図ってまいります。第三に、状況の変化を的確に把握しまして、必要な場合には東京アラートを発動いたします。これはいろんな数値について、いい数値が出てきたなと思って、きのうのようにまた30で逆戻りする場合にはちゃんと皆さんにお知らせをするということで、東京アラートを鳴らすことといたします。 そして第四でありますけれども、今後発生が予測されます第2波、これに備えていくということで、万全の医療・検査体制を整備していくということであります。第五に、これは第五といっても、もう今日から、今も始まっているんですけれども、ウイルスとの長い闘いを見据えながら、暮らしや働く場での感染拡大を防止する新しい当たり前を定着していきましょうということであります。テレワークであるとか、時差出勤であるとか、こういったことが新しい当たり前になっていくという、そういう流れを皆さんと共につくっていきたいと思います。