競技人口1億人、プロリーグも活性化。アームレスリング世界女王・竹中絢音が語る競技発展のヒント
気軽に始められるアームレスリング「どんな挑戦も受けています」
――力比べという共通点から腕相撲と同じように語られがちですが、アームレスリングはまったく違う競技なんですよね。 竹中:そうです。そもそも競技台が別物で、腕相撲は机やテーブルを使いますが、アームレスリングは専用の競技台があります。腕相撲は日本には連盟はあるけど、世界にはなくて、アームレスリングは世界的に統一されたルールがある競技です。 ――日本の競技人口も、徐々に増えているようですね。 竹中:私が知っている範囲で、日本では登録選手が男女合わせて数千人と言われています。世界では1億人と言われますけど、もっと多いと思いますし、日本でも少しずつ増えている実感があります。 ――試合に出場しようと思ったら、どんなふうに選手登録すればいいんですか? 竹中:アームレスリングのチームに所属すれば簡単ですし、そこから個人での登録もできるので、気軽に始められますよ。私がパーソナルトレーニング指導や練習会をしているU.A.G TOKYOは、初心者の方も気軽に練習できる環境です。 ――竹中選手は世界チャンピオンという肩書がありますし、日常から腕相撲などを挑まれることも多そうですよね。 竹中:結構ありますね(笑)。基本的にはどんな挑戦も受けています。 ――練習相手に求めたい基準はありますか? 竹中:それはないです。人によって強いポイントが違っていて、試合で勝てる相手でも、どこか一つのポイントだけはものすごく強いという場合があるので、そのポイントだけ力を発揮して練習してもらえれば、効果的なトレーニングができますから。 ――今年、2月には、ウエイトリフター、空手家、アームレスラー、ボディメイクのコンテスト選手など、いろいろな競技の力自慢が集ったストリクトカール(反動を使わず、両腕でバーベルを上げ腕力を競う競技)の大会で、出場者数唯一の40kg台(46kg)を挙げてダントツの優勝と貫禄を見せました。 竹中:ありがとうございます(笑)。あの大会は、遊びの感じで出場したんですけど、楽しかったですね。