将来に向けて月1万円ずつ貯金をしていたら、親に「NISAのほうがお得なんじゃない?」と言われました。普通に貯金するよりも、NISAのほうがお金が貯まるのでしょうか?
※金融庁「NISA特設ウェブサイト:NISAを知る」を基に筆者作成 以前のNISAと比較すると、非課税保有期間が無制限になったり年間投資枠が拡大したりするなど、より多くの個人投資家が長期的な資産形成をしやすくなることが期待されています。 ◆NISAに向いていない人の特徴 NISAとの相性が良くない人もなかにはいると思います。NISAに向いていない人の特徴は以下の通りです。 ・絶対に損をしたくない人 NISAは値動きのある金融商品に投資するため、利益が生まれることもあれば元本割れのリスクもあります。絶対に損をしたくないと考える人は、短期的な含み損も許容できない可能性があるため不向きといえるでしょう。 ・数年以内に運用資金の使い道を決めている人 数年以内に運用資金の使い道が決まっている人は、必ずしもNISAでの運用がよいとはいえません。NISAは長期投資が前提の制度であり、元本保証ではないためです。
NISAのシミュレーション
では、NISAではどれくらい積み立てられるのでしょうか。積立金額を毎月1万円、20年間続けた場合のつみたてシミュレーションを想定利回り別(3%・5%・8%・11%)に表2にまとめました。
※金融庁「つみたてシミュレーター」を基に筆者作成
投資は十分に検討してから始めよう
「NISA」と「普通の貯金」では、一概にどちらのほうが資産が増えるかは判断できません。NISAは、個人の投資スキルや知識が重要な要素となります。そのため、利益を上げることもあれば、損失を被ることもあるでしょう。 ただし、NISAは、投資による利益に対して税金がかからず、金融市場の変動に従ってリターンを得ることができる場合があります。 とはいえ、リスクや安全性を考えてなかなか始められない方も多いと思います。NISAの利用を検討する場合は、個人のリスク許容度や投資の知識、経済状況などを十分に考慮したうえで、自身の資産形成の目標に合わせて判断しましょう。分からないことや心配事がある場合は、金融機関や専門家に相談するのもよいかもしれません。 出典 金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る 金融庁 つみたてシミュレーター 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部