51歳の夫をがんで亡くしてから6年。今夏は明るい色の服が着たい!まずはパステルカラー、シアー素材や光沢で甘さを抑えた《微糖》ピンクに挑戦
人気スタイリスト、石田純子さんの連載『石田純子のおしゃれ塾』。大人の女性たちに向け、流行を取り入れつつ上品なおしゃれのポイントを指南します。今回はきれいな色の夏の着こなしについて。読者モデルの花田さん(61歳)は「パステルカラーに挑戦してみたい」とのことですが――。(撮影=中村彰男 文=神素子 ヘアメイク=木下優) 【写真】大人の女性にぴったりの、糖度低めの辛口ピンクで * * * * * * * ◆パステルカラーに挑戦してみたい 6年前、夫が51歳で他界。 当時の私は思春期の息子に気を取られ、夫の体調の変化に気づけませんでした。 病院に行ったときには末期のがんと診断され、わずか3週間で亡くなってしまったのです。 その後は仕事も辞めてぼんやり過ごし、4ヵ月後になんとか再就職。その会社の上司に「頑張らなくてもいい。2年は生きているだけでいいんだよ」と言ってもらい、前を向くことができました。 息子は大学生になり、私も挑戦したい気持ちを取り戻しています。 今夏は明るい色の服が着たい!
◆透明感のあるパステルカラーで 顔まわりを明るく元気に 夏は、きれいな色に挑戦するのにぴったりな季節です。赤や黄色などのビビッドカラーはハードルが高くても、パステルカラーならトライしやすいですよね。にごりのないクリアな色のトップスは、顔を明るく見せてくれます。 何色がいいか迷ったら、サックスブルーがおすすめです。白のインナーやボトムスに合わせやすく、いままでの服装の延長で着られます。 そのぶん「普通」になりがちですから、デザインにはこだわって。写真のシャツのように、長めの丈やパフスリーブなど、流行を意識したデザインの服を選んでくださいね。
◆ピンクに挑戦するなら 甘さを抑えた「微糖」がベスト 「ピンクを着てみたい」という人は、案外多いもの。ぜひ挑戦してほしいのですが、注意点があります。それは、甘くなりすぎないこと。 写真のサマーブラウスは、シアー(透け)素材や生地の光沢感が、ピンクの甘さを抑えています。 ボトムスにデニムを合わせることで、マニッシュな印象に。
◆大人の女性には、 辛口ピンクがぴったり 写真はピンクの柄物ですが、ブルー系の柄がシャープさを添えています。合わせるパンツもピンクですが、こちらはパステルではなく青みがかったフューシャピンク。 糖度低めの辛口ピンクこそ、大人の女性にぴったりなのです。 ◆◆読者モデル・花田さん変身後のコメント 想像していたパステルカラーとは全然違うコーディネートに、ただただ驚いています。うまく言葉にできませんが、こんなふうに変身できた自分がうれしくて、幸せで、すべての方に感謝です ※記事内の商品価格はすべて税込です ※商品によっては在庫がなく、ご用意できない場合もあります (撮影=中村彰男)
石田純子
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