39県の「宣言」解除 安倍首相が会見(全文1)残る8都道府県も21日めどに評価
次なる流行の恐れは常にある
次なる流行の恐れは常にあります。新たな日常に向かって社会経済活動を本格化することは当然、そのリスクを高めます。皆さんお1人お1人が十分な警戒を怠れば、2週間後の未来は予断を許しません。感染者の増加スピードが高まってくれば、残念ながら二度目の緊急事態宣言もありうる。今回はその判断に当たっての考え方もお示ししています。しかし、国民の皆さまのご協力があれば、そうした事態は回避できます。 2月下旬、学校の一斉休校、大規模イベントの自粛をお願いいたしました。国民の皆さまには大変なご負担をお掛けいたしましたが、結果として私たちは中国からの第1波の流行を抑え込むことができた。国立感染症研究所のゲノム分析によれば、そう推測されています。国民の皆さまのご協力に感謝申し上げます。そしてこの1カ月余りの皆さまの努力によって、私たちは欧米経由の第2波も抑え込みつつある。そしてわが国の人口当たりの感染者数や死亡者数は、G7、主要先進国の中でも圧倒的に少なく抑え込むことができている。これは数字上、明らかな客観的事実です。全ては国民の皆さまのご協力の結果であります。 大変なご苦労をお掛けしております。長期にわたって生活の制約の多い暮らしが続く中で、大きなストレスもたまっておられると思います。ただ、私たちのこれまでの取り組みは確実に成果を上げています。今、また感染拡大を予防しながら、同時に社会経済活動を本格的に回復させていく、新たな日常をつくり上げるという極めて困難なチャレンジに踏み出します。しかし、このチャレンジも国民の皆さまのご協力があれば必ず乗り越えることができる、私はそう確信しております。私からは以上であります。 司会:これから、皆さまから質問をいただきます。質問に対しましては安倍総理と尾身会長にご対応いただきます。総理、会長、恐縮ですけども所定の場所にご移動願います。質問の内容によりましては尾身会長からご説明をいただくこともありますので、ご了解願います。質問を希望される方、その意思表示は発声ではなく挙手でお願いいたします。私が指名をいたしますので、指名を受けられた方は近くのスタンドマイクにお進みいただきまして、所属とお名前を明らかにされた上で質問をお願いいたします。では初めに幹事社の方から質問をいただきます。はい、どうぞ。