【ハイライト動画あり】早稲田大学、立教大学をノートライに抑えて開幕戦勝利。ラグビー関東大学対抗戦
続く、20分にも敵陣で裏へ抜け出した金子から、最後にボールを受け取ったWTB(ウィング)田中健想(社1=神奈川・桐蔭学園)がトライ。28分には自陣深くに攻め込まれた場面で、マイボールスクラムから、CTB黒川和音(人3=茨城・茗渓学園)が裏のスペースへの絶妙なキックを蹴り込み、反応した矢崎がディフェンスに詰め寄られながらも華麗にボールをさばき、この日3本目となる独走トライでリードを広げた。
終盤にかけても、さらに2本のダメ押しトライを奪い立大のディフェンスを完全に崩した早大。57-6と大差をつけての快勝で秋シーズンの開幕を飾った。
立大のディフェンスに苦しみながらも、最終スコアでは大差をつけての勝利となったこの試合。最後まで流れを渡さなかった要因に、春から積み上げてきたディフェンスが挙げられるだろう。自陣深くまで押し込まれるシーンはあったものの、一度もゴールラインは割らせなかった早大。ノートライでの快勝は確実に自信をつける結果となった。
また、この試合では途中出場したリザーブメンバーの躍動も目立った。中でも観客の目を引いたのが、対抗戦初出場を掴んだSO服部亮太(スポ1=佐賀工)。出場時間こそ短かったものの、持ち味のキックスキルを見せつけ大きなインパクトを残すデビュー戦となった。
頭角を表す新戦力。深まる部内競争。『荒ぶる』へ向けてついにメインシーズンを走り出したチーム佐藤の戦いはさらに熱を帯びていく。
◆大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工) 「全体的に堅かったところもありますし、全体的にエナジーが足りなかったという印象を持っています。ポジティブなポイントとしては、リザーブで入った選手がかなりモメンタムを作ってくれたこと。内容としては、ターンオーバーも連発していて、そういったボールをどのように使うのか、というところを改善していかなければなりませんが、そういった部分を含めて色々直していかなければと思います」