ワインやジン、どぶろく......ますます盛り上がる、東京の角打ち&立ち飲み酒場へ!
【蔵前】 NOMURA SHOTEN
グラス1杯からボトルまで、蒸留酒にはまる立ち飲み “バーとドリンクを通して食の多様性を拡張する”というビジョンのもと、さまざまな酒体験を提供しているバーテンダー野村空人がオープンさせた、リカーショップ併設の立ち飲み店。野村がイメージしたのは、店の斜向かいにある銭湯、三筋湯からの湯上がりの一杯。もっと蒸留酒の魅力を知ってもらいたいという思いから気軽に飲めるグラスで立ち飲みに。お気に入りに出合えたらリカーショップでボトルも購入できる。兜町のホテルK5にあるcaveman監修のつまみは蒸留酒の最高のお供。人々が集う店は、町の景色に溶け込んでいる。
【蔵前】 きみどり
600本を試飲&量り売り、斬新なスタイルで蒸留酒を身近に 店内の壁にずらりと並ぶのはウイスキー、ジン、ラムなど国内外の蒸留酒、約600本。希少なボトルも多く含まれるが、すべて有料で試飲可能の量り売りを行う酒販店なのだ。店主はバーテンダー歴20年の森本隆介。知識がないと楽しめないという蒸留酒のイメージを払拭し、ハードルを下げて気楽に来てもらうため、14時にオープンする試飲&量り売りの店を始めた。豊かな香りがわかる独自のていねいな試飲を体験して蒸留酒の魅力にはまる人も。30㎖から購入可能で、専用のスキットルも販売。手ぶらでふらっと訪れたい。
セレクトショップで新感覚の角打ち体験
【神楽坂】 SHOPPE
築62年の民家を改装、買い物も楽しめるネオ角打ち 建築家のクマタイチが新宿区山吹町につくったのは、かつてはこのあたりにも存在した昭和のコンビニのような店。グローサリーの楽しさをもち、角打ちに人が集う個性豊かな店だ。モノもインテリアになりうるのではないかという建築家ならではの発想でつくられたコンパクトな店内には、さまざまな楽しみと発見が詰まっている。月1~2回のペースでイベントも開催。ふらりと立ち寄る地元の人々だけでなく、イベントでは多くの人が集まる小さな店は、新たなコミュニティーの場として定着しつつあるようだ。
【代々木】 寄(よせ)
五感を心地よく刺激されながら、“蕎麦前”という粋を堪能 グラフペーパーをはじめ3つのショップで構成される複合施設の1階にある、寄り合いをコンセプトにした店。スタイリッシュなコの字型のカウンターで提供されるのはナチュラルワイン、焼酎、ジンなど多種多様な酒と、“蕎麦前”をイメージして居酒屋の名店から“寄せた”つまみ、京都の人気店subaの蕎麦メニュー。高音質で流れる音楽も心地いい。同空間内のベクターショップではファッショングッズ、アートブック、レコードなどを販売。感性を刺激する食とカルチャーのセレクトショップで、軽やかに酔いたい。
写真:よねくらりょう 取材&文:齊藤素子