郊外の大学が、都心の近くへ移転 新しい学食・トイレ…東洋大の学生が語るメリットとデメリット
学生に聞く「キャンパス移転」
キャンパス移転は、学生にはどんな影響があったのでしょうか。朝霞キャンパスに移った食環境科学部健康栄養学科2年の鑓水(やりみず)千夏さんと布施桃花さんに聞きました。 ――キャンパス移転はいつごろ知りましたか。 布施さん 入学前に大学のホームページで知りました。管理栄養士の資格が取れて、自宅から通える範囲の大学を探していたのですが、東洋大学は条件、学力、そして移転前と移転後の立地もちょうどいいと思いました。受験前には母と板倉キャンパスも見に行きました。そのとき帰りの電車を1本逃してしまい、電車は30分に1本しか来ないし、周りには何もないし、駅で待ちぼうけ。母は「ちょっとこの環境はきついんじゃないの?」と心配していましたが、1年後には朝霞に移転するからということで、賛成してくれました。 鑓水さん 私も入学前に知りました。実家が東北なので、もともと一人暮らしが前提でした。東洋大学は管理栄養士の資格取得に力を入れているので、第1志望でした。板倉キャンパスにはオープンキャンパスに行ってどんな様子かも確認しましたが、都心から離れていることはあまり気になりませんでした。でも、1年後に、より都心に近い所に移転するのはうれしいなと思っていました。どちらも大学の近くに家を借りたので、引っ越しは大変でしたが。
――新しい朝霞キャンパスはいかがですか。 鑓水さん 周辺に人が多いです(笑)。板倉キャンパスは最寄り駅から大学まで、お店が少ないこともあって、だれともすれ違わないこともありました。電車の本数も少なくて、1本逃すと確実に遅刻だったのが、今は10分間隔で電車が来るので、1本くらい乗り遅れても授業に間に合うようになりました。都心にも乗り換え時間を気にせず行けるし、交通費もかからないので行動範囲も広がり、時間も有効に使えています。 布施さん 校舎はきれいだし、学食のメニューも増えて、楽しみが増えました。大学の周りにもお店がたくさんあるので帰りに友達と寄ることができて、より仲良くなれたし、アルバイトも探しやすくなりました。学内には板倉キャンパスのときにはなかった大学生協があり、キャッシュレス決済が使えるのも便利です。お財布を忘れても安心ですね(笑)。