旧長谷川家で山の神 三重・松阪 魚町住民ら、子供の成長など祈る
三重県松阪市魚町一丁目町内会(竹林日出夫会長、約50戸)は23日午前8時半から、町内の旧長谷川治郎兵衛家の庭にある稲荷社跡で、山の神祭りを行った。地元住民ら約25人が参加し、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や地区の子供の成長、暮らしの安寧などを祈った。 山の神は、元は阪内川に架かる魚町橋のたもとに祭られていたが、明治期末に長谷川家に移り、2013(平成25)年4月に旧宅が市に寄贈されて以降、庭の一角に祭られている。 この日の神事は御厨神社の垣本長生宮司によって執り行われた。参加者全員で玉串を捧げるなどして、「納めの一拝」で締めくくった。 同町出身で、今年4月に家族でUターンした佐々木稔さん(39)は直人君(4)と健太君(3)を連れて参加。稔さんは、自身も子供の頃に山の神祭りに参加したことがあるといい「宝探しゲームが印象に残っている。幼い頃の良い思い出です」などと振り返った。 竹林会長(91)は「山の神祭りは住民の連携を図る大切な年中行事です。長く続けていきたい」と話した。