来年1月の初場所は琴桜、豊昇龍のダブル綱とりへ 八角理事長、高田川審判部長とも否定せず期待
<大相撲九州場所>◇千秋楽◇24日◇福岡国際センター 日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)、高田川審判部長(元関脇安芸乃島)ともに、相星決戦に勝って優勝の琴桜、敗れて優勝次点の豊昇龍の両大関が、来年1月の初場所はそろって綱とりとなる認識を示した。八角理事長は取組前から「どっちが勝っても負けても、14番、13番は大きい。来場所はチャンス。来年は早々に(新横綱が)出るんじゃない」と、話していた。琴桜が勝つと、14勝1敗の好成績に「立派。よく残った。冷静に足を送っていた。優勝したことで、これからはもっと楽に相撲を取ることができる。勝ちたいと前のめりになりすぎず、いいタイミングで優勝できた」と称賛を続けた。 【写真】代理で授与するため内閣総理大臣杯を自ら持ち上げる八角理事長 高田川部長は、来場所の2人の綱とりについて、直接的な表現こそ避けたが、どちらにも可能性があることを否定しなかった。琴桜については「来場所が楽しみ。この相撲を引き続き取ってもらえれば」と、2場所連続優勝はもちろん、内容を伴う相撲で、それに準ずる成績でも横綱に推挙する可能性があることをほのめかした。豊昇龍については、さらに独特の表現を使い「来場所の相撲を見てから。いい相撲を取ってもらえれば、おのずと夢に向かっていけると思う」と、今場所と同様に積極的な相撲、内容を伴っての優勝なら、横綱に推挙する可能性があることをにおわせた。