東京都美術館で「ノスタルジア―記憶のなかの景色」と「懐かしさの系譜─大正から現代まで」が開催。「ノスタルジー」とは何かを探る
東京・上野の東京都美術館で、上野アーティストプロジェクト2024「ノスタルジア―記憶のなかの景色」とコレクション展「懐かしさの系譜─大正から現代まで 東京都コレクションより」が開催される。会期はともに11月16日~2025年1月8日。 「ノスタルジア―記憶のなかの景色」では、日常の街の風景を描く阿部達也と南澤愛美や、子供のいる情景を描き出す芝康弘と宮いつきらを展示。また、「記憶のなかの景色」を表現している入江一子、玉虫良次、近藤オリガ、そして久野和洋の作品も紹介する。 こうした、大正生まれから平成生まれまで様々な世代の、育った地域や環境がそれぞれ異なる8人の「記憶のなかの景色」が本展では提示される。各々の表現による多様な「ノスタルジア」を展示することで、そこにまつわる複雑な感情が持っている意味と可能性を探っていく。 さらに連動して開催するコレクション展「懐かしさの系譜─大正から現代まで 東京都コレクションより」では、東京都が所蔵するコレクションのなかから、昔日の情景をとらえた絵画などに加え、現代の都市郊外を映した写真なども紹介。大正期から現代にいたる日本の風景をたどることにより、人々がそれらの中に見出してきた「懐かしさ」とは何であるかについて、あらためて考えるものとなる。