【和歌山2区】「保守分裂」で注目...熾烈を極める“紀州戦争” 新人5人の訴えとは? 10月27日投開票【衆議院議員総選挙】
無所属の新人 世耕弘成さん
一方、そこに待ったをかけるのが… (無所属・新人 世耕弘成さん)「派閥の還付金不記載の問題で大きな失敗をしました。皆さん方に大変なご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ありませんでした」 裏金問題で自民党を離党した世耕弘成さん。「旧安倍派の実力者」として経済産業大臣にまでのぼり詰めましたが、今回、参院議員からくら替えし、無所属・新人という立場での戦いになります。 (無所属・新人 世耕弘成さん)「和歌山県、特にこの紀南地域が直面する人口減に真正面から立ち向かっていきたいと思っています」 「少子化対策」に加え、「製造業の国内回帰」などを訴えます。そして、もうひとつアピールするのが… (無所属・新人 世耕弘成さん)「実はきょう、私は安倍さんの形見を身につけております。なんでしょう?靴なんです」 二階さんと同じく「靴」。一度退陣した安倍晋三元総理が再び返り咲こうと地元・山口県を歩き続けた時の一足。昭恵夫人から形見として譲り受けたといいます。 (無所属・新人 世耕弘成さん)「安倍さんの心境、『もう1回政治家として出直したい』という心境を感じる。(Qどこの靴?)ブランドものではないと思いますが…リーガルですね。(Qクッションは効いている?)歩きやすいですよ。本当にぴったり」 靴を託した安倍昭恵夫人も応援に駆けつけます。 (安倍昭恵さん)「きっと夫は『世耕ちゃんのところに行ってあげて』と。どこかに夫の魂が、この靴の中にも残っているのかな」 その思いは届くのでしょうか。
立憲民主党の新人 新古祐子さん
この保守分裂の争いに割って入りたいのが… (立憲・新人 新古祐子さん)「2区のいいところをしっかりとみなさんにお伝えすべく…頑張って…ちょっと待って。緊張する」 立憲民主党の新人、新古祐子さん(52)。緊張しつつも訴えは強気です。 (立憲・新人 新古祐子さん)「2大巨頭といわれる"裏金ブラザーズ"に対して戦いを挑むような形になっています」 その経歴とは? (立憲・新人 新古祐子さん 去年9月の和歌山市議会)「恥ずかしがり屋な性格のためかなり緊張していますが、一般質問頑張って参りますので、どうかよろしくお願いします」 去年4月の和歌山市議選挙で初当選。約1年半、市民の声に耳を傾けてきました。訴えるのは「クリーンな政治」、「女性が活躍できる社会」そして「地域の活性化」です。というのも新古さんには“もう一つの顔”があります。 (立憲・新人 新古祐子さん)「(Q今から何を?)ちょっと選挙を抜けて。観光ツアーを作っているので、その最終確認に来ています。(Q選挙とはまた違う?)違います。”地域食プロデューサー”としての仕事をやっているので」 実は、食を通じた地域の活性化に取り組む会社を経営しています。この日は、立候補前に立ち上げていたインバウンド向けのプロジェクトの進捗を確認しました。 (立憲・新人 新古祐子さん)「日本の文化をしっかり知ってもらえたらいいかなと思います。よろしくお願いします」 (市民)「上を目指す人やと思います。やっぱり女性目線の政治、それをやってほしいですよね」 (立憲・新人 新古祐子さん)「伝統産業や一次産業を実際に現場の目線から私は携わってきているので、現場が本当にほしい支援や本当にしてほしいことをきっちり国に訴えることができると思っています」