「日銀ショック」で不透明な日経平均、まだ買える業種は?
日銀のYCC上限拡大により7月28日の日経平均株価は乱高下した(写真は植田和男・日銀総裁:ブルームバーグ)
日本銀行は7月28日の金融政策決定会合で、金融緩和は維持するものの、YCC(イールドカーブ・コントロール)の上限を0.5%から事実上1.0%に拡大することを決定。同日の日経平均株価はこれを嫌気して、一時、前日比800円を超す下落に。その後は急速に値を戻したものの、同131円安の3万2759円で引けた。 海外投資家には、今回の決定が金融緩和解除の“序章”と受け取られたようだ。観測報道が出た27日未明から一気に円高となり、米国株も値下がりした。 ウォーレン・バフェット氏が来日した今年4月以降、3カ月程度は海外投資家の買い越し傾向が見られたが、この「バフェット効果」もそろそろ終わってきていた。当面は大きな買いは見込めないかもしれない。 後述するが、8月はドル安・米国株安となりやすい季節性もあり、日米とも短期的には不透明感が増してしまった。そこで今回は、少し長期的な目線で見た場合の注目業種について考えてみたい。
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木野内 栄治