世界中で話題の“にぎりびと”直伝!「絶品おにぎり」を作る簡単すぎる技 「おにぎりは人を幸せにします」神谷よしえさんの半生
今でも当時のママ友に会うと、神谷さんのおにぎりと赤飯が話題に上るという。 「当時私は将来、『しあわせの赤飯を届ける人になりたい』と言ってたんです。その頃からごはんに対する軸みたいなものを持っていたんだと思います」 最後に神谷流のおいしいお米の炊き方、絶品おにぎりのにぎり方を教えていただいた。 ■神谷流絶品おにぎりのつくり方 「お米は研ぎ方と炊き方にそれぞれコツがあります。 まず研ぎ方ですが、ボールに計ったお米を入れて、そこに水を一気に入れます。さっとかき混ぜたらすぐに1回捨てます。もう一度水を入れたら、今度はやさしく10回ほどかき混ぜます。
昔はぬかを落とすためにキュッキュと研いだけれど、今は精米の技術が上がっているから、ぬかはもうキレイに落ちちゃってるんですね。 だから研いでお米を傷つけないほうがいいんです。そのほうが粒がシャキッと立ったごはんが炊けます。あえて研いで傷をつけて粘りを出す方法もありますが、それは好みです。 10回ほどかき混ぜて水を変えることを2~3回繰り返したら、ざるに上げます」 おいしいごはんが炊けるかどうかは「空気がいかに対流するかどうか」にかかっているのだという。お米を研いだ後に長時間、水に浸しておくと、どんどん空気が抜けてしまうそうだ。
「だからざるに上げておいて、直前に水を一気にワッと入れて炊くのがベストだと思っています。このとき炊飯器で炊くなら『早炊き』機能のほうがおすすめです」 早炊きのほうが早く炊くために火力が強い。そのほうが空気の対流が起こりやすいのだという。 「土鍋で炊くごはんがおいしいのもガスの火力が強いからなんですね。ただ、炊飯器の早炊きモードは電気代がちょっぴり高くなっちゃうので気を付けてください(笑)」 ■神谷さんのおにぎりが教えてくれること
そして絶品おにぎりのにぎり方は? 何か特別なコツがあるのだろうか。 「おいしいごはんさえ炊ければ、あとはもう人それぞれのにぎり方でいいと思うんです。有名店は有名店流のおにぎりがあっていいし、個人のお店ならばそのお店流のおにぎりがあっていい。そして家庭には家庭の形や味わいがあってもいいと思います。 誰であってもにぎる人それぞれによさがあるんです。だから『私のにぎるおにぎりはこれよ』と自信を持ってにぎればそれでいいんです」