虐待から子ども守る 児相と警察が合同訓練
チバテレ(千葉テレビ放送)
11月は「児童虐待防止推進月間」です。 虐待が疑われる家庭を訪問し、子どもを保護するまでの対応を、児童相談所と警察などが合同で訓練しました。 千葉県君津市のモデルハウスで行われた11月14日の訓練では、県内の児童相談所や県警などの職員合わせて40人ほどが参加しました。 訓練は義理の父親から子どもと母親が暴力を受けている疑いがあるケースと、母親のネグレクトが疑われるケースで、いずれも保護者が家庭訪問に応じないとの想定で行われました。 児童相談所の職員は警察と協力して保護者を粘り強く説得し、家の中の状況や子どもにけがなどがないかを確認。 子どもを一時保護するまでの一連の流れを確認しました。 途中、保護者が声を荒げて職員を追い返そうとしたり、興奮した母親が突然取り乱したりする状況も盛り込まれ、参加者らは役割分担や連携の仕方などを検証していました。 県によりますと、県内では虐待に関する相談が2019年度以降、年間で1万件を超える高止まりの状況が続いています。 県の児童相談所の職員は― 「今回は立ち入りという研修だったが、日常の業務の中でも似たような局面があるので、改めてこのような訓練が必要だと感じた」 県児童家庭課 人材育成確保対策室 高木優子 室長 「職員の現場対応力の向上、警察との連携強化をしっかりと図り、すべての子どもたちを虐待から守ることを目指し、しっかりと人材育成に取り組んでいきたい」
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