依願退職…元彼女、妻に情報を漏らした巡査部長 元彼女を知る男性、警察に情報提供し発覚 一方、飲み会した巡査は酒気帯び運転…一緒に飲んだ巡査、阻止せず車に乗って発進 翌日出勤せず発覚、そして依願退職
埼玉県警は20日、元交際相手らに事件情報などを漏らしたとして、地方公務員法違反(守秘義務)の疑いで、川越署地域課の男性巡査部長(47)書類送検し、戒告の懲戒処分にした。酒気帯び運転をするなどしたとして、行田署地域課の男性巡査(24)と警備部機動隊の男性巡査(23)を書類送検し、それぞれ停職3カ月と同1カ月の懲戒処分とした。3人は20日付で依願退職した。 性行為を20代女性に迫る「誠意を見せて」元巡査部長に執行猶予 女性を懲らしめるためとの主張に裁判官は
県警監察官室によると、巡査部長は6月、犯罪被害の相談を受けた元交際相手の30代女性に、加害側とされる人物の犯罪経歴などを漏えいし、2022年3月~今年6月ごろ、事件情報などを妻に漏えいした疑い。女性を知る男性が「警察官が情報を漏らしているのではないか」と県警に情報提供したことで発覚した。容疑を認めているという。情報が悪用された事実はなく、金銭の授受はなかったととしている。 24歳巡査は10月4日、深谷市内で呼気1リットル当たり0・15ミリグラムのアルコールを帯びた状態で軽乗用車を運転。23歳巡査はそれを知りながら車に同乗した。2人は前日に知人と4人で飲酒。24歳巡査が4日に出勤しなかったことから、上司が自宅を訪れ発覚した。 県警の三浦孝一首席監察官は「捜査や調査の結果を踏まえ、厳正に処分した。県民の信頼を大きく損ねる行為で、深くおわびする。指導教養を徹底し、再発防止に取り組む」とコメントした。