樊振東「ギリギリの試合でした」世界ランク1～3位の中国男子が日本戦振り返る＜世界卓球2024＞
＜ITTF世界卓球選手権釜山大会2024 日程：2月16日～2月25日 場所：釜山（韓国）＞ 【写真】3番で勝利した馬龍（マロン・中国） 22日、世界卓球選手権釜山大会の男子団体決勝トーナメント準々決勝が行われ、第1シードの中国が日本と対戦した。 中国は、樊振東（ファンジェンドン）、王楚欽（ワンチューチン）、馬龍（マロン）の世界ランキング1～3位の豪華布陣で臨み、松島輝空（木下グループ）、張本智和（智和企画）、篠塚大登（愛知工業大）にそれぞれ1ゲームずつ奪われるも、ストレート勝ちを収めて準決勝に駒を進めた。 試合後、中国代表に日本戦について話を聞いた。
中国代表 試合後コメント
＜松島選手とは初対戦。どのように事前準備をしましたか？＞ 樊振東：他の選手が松島選手と試合しているのを見て、プレースタイルや雰囲気を把握しました。ですが、自分が戦うとなるとやっぱり（思ってたのとは）違うと感じますし、1ゲーム目を落としてから自分もとても苦しい状況になりました。 2ゲーム目からは相手のボールへの対処などは1ゲーム目に比べて良かったですが、拮抗していました。勝てたことは自分にとっても収穫がありましたが、同時に反省すべき点が多くあります。 ＜松島選手は16歳で樊振東選手に向かってきていました。どういった特徴がありましたか？＞ 樊振東：まず彼は、自分との試合でかなり高いレベルを発揮したと思いますし、パフォーマンスもすごく良かったです。 自分も試合中に大きなプレッシャーを感じましたし、自分としてはギリギリの試合でした。 ＜張本選手との試合について聞かせてください。＞ 王楚欽：前回負けた経験をしたからこそ、自分の立ち位置がはっきりしました。試合前は「負けても仕方ない」という気持ちで準備をしました。 なぜなら、最近の彼の状態はどんどん良くなっていますし、他の選手との試合を見ていてもボールの質が高いと感じていたからです。全体的に苦しい展開になると考えて、事前準備はできたと思います。 また、樊振東選手が1番で勝ってきてくれて、自分のプレッシャーが少し減ったので、1ゲーム目を落としてもそこまでプレーに影響せずに、少しずつ試合の中で自分のリズムを見つけられました。 ＜具体的にはどこが良かったですか？＞ 王楚欽：張本選手は最初からボールの質、決め球など全てにおいてレベルが高かったですが、それに影響されすぎず、自分の卓球をするということに集中できたところが良かったと思います。 ＜苦しい展開もありましたが勝利しました。良かった部分と悪かった部分を教えてください。＞ 馬龍：良かったところは、苦しい展開でも諦めずにプレーして、消極的にならなかったことです。 そして悪かったところは、お互い初対戦ということや、世界卓球という舞台のプレッシャーがあったりと、必ずしも100％のパフォーマンスができたわけではないところです。 試合中は我慢してゲームをコントロールする必要があったので、今日の試合ではそこまで自分は優位に立っていなかったと思います。 お互い我慢して拮抗した試合でしたが、重要なポイントや要所でのボール処理が上手くいったのが、今日の試合での大事なポイントだと思います。 ＜準決勝に向けてはどのように準備していきますか？＞ 馬龍：今一番大事なことは、帰ってゆっくり休むこと。 これから試合を重ねるごとに苦しくなってくるかもしれないし、今日よりも厳しい試合になるかもしれないので、全員で全力を出して、苦しい試合に向けて準備したいと思います。
世界卓球2024 男子団体決勝トーナメント準々決勝
＜日本 0-3 中国〇＞ 松島輝空（木下グループ）1-3 樊振東〇 13-11/10-12/10-12/6-11 張本智和（智和企画）1-3 王楚欽〇 11-8/2-11/7-11/6-11 篠塚大登（愛知工業大）1-3 馬龍〇 9-11/5-11/11-9/9-11 張本智和（智和企画）- 樊振東 松島輝空（木下グループ）- 王楚欽
楊奇真
