<魂をこめて・和歌山東>第94回選抜高校野球 選手紹介/9 野坂藍己選手/平川琥一選手 /和歌山
◇諦めないところが長所 野坂藍己選手(2年) 打球が飛んできたら、絶対アウトにしてやる――。昨秋の県2次予選準決勝の智弁和歌山戦では途中出場し、しっかりと守備をこなした。「緊張したが、近畿大会が掛かった試合で勝ててうれしかった」と振り返る。 諦めないところが長所と自認する。右翼手の山田健吾選手の控えに回っているが、「勝てるように練習している」と闘志を燃やす。「肩の強さやミート力などをレベルアップさせたい」と自身の課題に向き合う。 甲子園でのベンチ入りをつかみ、「チームに貢献したい。代打でランナーを返したい」と意気込む。 ◇勝負どころ、意識し練習 平川琥一選手(1年) 昨秋の県2次予選決勝、2点を追う最終回に代打で出場した。「とりあえず外野へ」との意識で右前打を放ち、後続につないだ。「練習のときから勝負どころを意識している」と、土壇場で結果を残した。 走塁技術に自信を持ち、セーフかアウトか、一瞬の差にまでこだわっている。「ベースに近いところでスライディングをし、スピードを落とさないようにしている」 近畿大会では、けがでベンチを外れて悔しい思いをした。「甲子園では足で活躍できるように頑張りたい」。代走・代打、守備固めでの出場に向け、準備に余念はない。