「自分らしく自由に生きられる人生を」歯科技工士から革職人に転身した女性に迫る
無駄な経験は何一つなかった
「まったくの未経験の仕事でも、過去の経験が生かされることを実感しています。これまでの人生は紆余曲折ありましたが、意味のない経験は何一つありませんでした。すべてが今につながっています」 藤田さんはこれまで、主に歯科技工士と介護関係の仕事に携わってきました。どちらの仕事も革加工や珈琲焙煎とは直接的な関係はありません。しかし藤田さんは、どちらの仕事にも共通している部分があるといいます。 結婚や離婚、転職、趣味などすべてが藤田さんにとって意味のあることでした。歯科技工士として身につけた経験が革細工で生かされ、介護士として身につけた経験がお客様とのコミニケーションに生かされています。 藤田さんは、これまでいろいろな経験ができてよかったと、静かに語ってくれました。 「人にはそれぞれ得意なことや苦手なことがあります。いろいろな個性があるので、いろいろな生き方があってもいいのではないでしょうか」 一つの仕事を深く突き詰める一点集中の方が、物事は成功すると思われがちです。しかし、必ずしもそうとは限りません。藤田さんのように、さまざまな経験をすることも将来的には必ずどこかでつながり、経験が生かされる部分があります。 さまざまな挑戦を続けることで、その人の個性に合った生き方ができるでしょう。今回の取材では、生き方の正解が一つだけではないことを藤田さんが具体的に示してくれました。 経験を重ねるうち、さまざまな縁がつながる瞬間が訪れます。どのような人生を歩むにしても、つながった縁を大切にしていきたいものです。 n.liko公式サイト
のがわ