「見たことのない漢字」を戸籍を辿って発見 意外な結末に思わず納得してしまう
戸籍に記載されていた「見たことのない漢字」がX上で話題になっています。 投稿したのは、Xユーザーの「にゃんだーすわん(@tadsan)」さん。 ◆【写真2枚】謎の漢字の正体を見る 漢字に関するエピソードに関連し、後半では漢字検定についても紹介します。 ※投稿された写真は【写真4枚】をご参照ください ※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
戸籍を辿っていたら発見した漢字に目を疑う
「戸籍辿ってたら、まったく見たことのない漢字が出てきたんだけど何これ」というコメントとともに投稿されたのは、北海道で取り寄せた戸籍。「母親および直系尊属の出生から死亡まで、改製原戸籍と除籍謄本をすべて」として請求した書類の一部とのこと。 「父」の欄には、「ホ」と「X」が組み合わさったような漢字が見受けられます。にゃんだーすわんさんは、この文字を目にしてしばらく悩んだそう。そこで別の市から戸籍を請求したところ、該当部分には「森」と思われる漢字が記載されている事を確認しました。 その後別ポストでは、『資料を買ってみましたが、どちらにもこの字体の「森」が掲載されていたので代表的な略字といってよさそうです!』と報告。見た事のない文字の正体は「森」だったことが明らかになりました。
「家系図作りを始めたこと」がキッカケだった
戸籍を辿った経緯を聞くと「両親がどちらも北海道生まれで、それぞれルーツが気になって家系図作りを始めていたことがきっかけです」とのこと。 話題となった戸籍に関しては、「この戸籍は、昨年の暮れに母方の実家がある町に『母親および直系尊属を出生から死亡まで、改製原戸籍と除籍謄本をすべて』として請求したところ、15種類48枚、5世代前の戸籍が送られてきました」と説明します。 枚数が多いこともあり、半年以上放置していたというにゃんだーすわんさん。「先月ようやく整理に手をつけて、家系図ソフトへの入力を始めました。この漢字は祖母の祖母にあたる、明治20年生まれの人物の両親の名前として記載されていました」と教えてくれました。 にゃんだーすわんさんは、学生時代から趣味で漢字を調べていたといいます。謎の漢字を目にしたときは驚いたそうで、「特に正字体と常用漢字表の新字体の関係についてよく学んだので、見たことがない漢字が自分のルーツから出てきたことに驚きがありました」と話します。 文字の起源が気になり、漢字について調べ始めたにゃんだーすわんさん。 当時の状況について、「とくにこの戸籍の表記は上の部分が『木』ではなく『ホ』のように見える書きぶりだったので、どんな起源の漢字なのだろうということが気になりました。はじめに検索したのは戸籍統一文字でしたが、画数で探してみると、まったく同じ字体のものがないことは、すぐにわかりました」と説明。 続けて「日本では攝(※手へんに耳3つ)→摂のように同じパーツが三つ並んだ漢字が><のような形に省略されるパターンがあることは知っていたので『森』ではないかという推測に至るのに時間はかかりませんでした」と話すように、漢字を推測することはスムーズだったと明かします。