再度の米0.5ポイント利下げは困難な様子-FOMC漸進主義モード
9月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比25万4000人増と、過去3カ月の低調なペースから大幅に回復し、失業率も4.1%に改善した。アトランタ連銀の予測モデル「GDPナウ」は、7-9月(第3四半期)の実質GDP(国内総生産)伸び率を年率3.2%と推計している。
当局者の一部は既に、一段とゆっくりとした動きを選好する考えを明らかにしている。セントルイス連銀のムサレム総裁は7日、「現在の経済状況を考えると、緩和が早過ぎることに伴うコストは、不十分で遅過ぎることに伴うコストより大きいと考える」と述べた。
一方、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は9日、「私の経済見通しを踏まえれば、年内もう1回ないし2回の引き下げが想定のレンジに入る」と、0.25ポイントずつの1回か2回の追加利下げ予想に言及した。
原題:Powell’s Half-Pointer Is Hard to Repeat With FOMC in No Hurry(抜粋)
--取材協力:Jonnelle Marte.
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Craig Torres