羽田の豪州路線、1枠分を再配分へ 豪ヴァージン撤退で25年2月から
ヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)のケアンズ-羽田線運休に伴い、羽田空港の昼間時間帯発着枠の申請受付を豪州の国際航空サービス委員会(IASC:International Air Services Commission)が始めた。同国の航空会社へ週7枠(1日1枠。1枠は1往復)を再配分する。割り当ては現地時間10月10日までに決定する見通し。 【写真】ケアンズで羽田行きとして出発を待つ豪ヴァージンの737 MAX 再配分した発着枠は、豪ヴァージンが羽田撤退後の2025年2月25日から利用できる。 豪ヴァージンはケアンズ-羽田線を2月23日の運航を最後に運休する。コロナ後の日本人客の回復が遅れていることによるもので、同社は「撤退は厳しい決断だが、東京への自社便の運航はもはや商業的に成り立たない」と説明している。同路線は2023年6月28日の就航以来1年8カ月での撤退となる。 再配分する発着枠は、2020年夏ダイヤで割り当てられたもので、日本の国土交通省航空局(JCAB)は増枠した50枠のうち、4枠を豪州向けに配分。日豪両国で2枠ずつ使用し、豪ヴァージンとカンタス航空(QFA/QF)へ1枠ずつ配分した。 このうち、カンタスはブリスベン-羽田線を週3往復で2022年12月に、メルボルン-羽田線を週4往復で2023年3月に開設。2路線合計で週7往復を運航し「1枠分」を使用していたが、現在の昼間枠はシドニー-羽田線に切り替えている。
Yusuke KOHASE