【プレビュー】首位決戦の舞台は聖地・国立。首位・清水が突き放すか、2位・横浜FCがひっくり返すか | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは9月28日と29日に第33節を開催。国立競技場では、首位・清水エスパルスと2位・横浜FCの直接対決が行われる。
国立競技場での首位攻防戦。このシチュエーションでテンションが上がらないほうがおかしいゲームとなる。J1昇格はもちろん、J2優勝を目指す首位の清水エスパルスと2位の横浜FCが聖地を舞台に顔を合わせる。両者の勝点差はわずかに『1』。この試合を終えれば残りは6試合と、まさに勝ったチームが目標達成に大きく近づくことができる。 この一戦をホームの立場で迎える清水は、7戦無敗中。その間に3連勝を2回経験し、現在はその2度目の3連勝中である。前節は藤枝MYFCとの撃ち合いを逆転で制した。ケガから戻ってきた西澤健太が貴重な同点ゴールを決めるなど、チームの士気を高める1勝となった。 J1昇格・J2優勝に向けてカウントダウンのタイミングに入ってきた中で迎えるのは、“因縁”の国立決戦。昨季のJ1昇格プレーオフ決勝で最後の最後に涙をのんだ舞台で、そのイヤな記憶を払しょくすることが、悲願達成に向けた一番の近道である。 横浜FCには前半戦で敗れた借りもあり、今季の昇格争いをけん引してきたライバルに気持ちよくダブルを許すわけには絶対にならない。5万人以上の観客数が予想される最高の雰囲気の中でのゲーム清水のプライドを示し、ラストスパートをかけたい。 アウェイの横浜FCは現在、18試合負けていない。5月6日の第14節でジェフユナイテッド千葉に敗れて以降、約5カ月着実に勝点を積み上げ、J1昇格・J2優勝を十分に目指せる位置まで駆け上がってきた。 やはりその強さを支えているのは、チーム全体で構築してきた守備の堅さと言っていいだろう。32試合を終え19失点はもちろんリーグ最少で、今季はどの試合も粘り強い戦いぶりが目立っている。 5月の前回対戦では、前半の内に得意のセットプレーから先制点を奪うと、後半アディショナルタイムにはベテランストライカーの伊藤翔がダメ押しゴールを決め、完勝を収めた。独特のアウェイの雰囲気が予想される今節も、狙うはその再現。賢く効率よく進めながら、先手を奪うゲーム運びをしていきたい。