岡田監督は壁をつくるのではなく、選手のほうに歩み寄ってしっかり関係性を築いているように感じます【辻発彦のはっちゃんネル】
5月30日の試合前に行われた田淵幸一氏野球殿堂入りセレモニーにて。左から西武・松井稼頭央監督、田淵氏、岡田監督[写真=井田新輔]
今年は開幕から阪神が好調です。6月4日現在(以下、同)、貯金18を稼ぎ、2位・DeNAに5ゲーム差をつけ、セ・リーグの首位を走っています。今年から新たにチームを率いているのは岡田彰布監督。私の1学年上で、現役時代は同じセカンドを守っていました。だから、意識していましたよ。岡田監督は率を残せて、長打力も兼ね備えるスラッガー。バッティングは私とタイプが違いましたが、守備や足では絶対に負けられないな、と。そんなふうに思っていました。 現役のころは言葉を交わす機会はそんなにありませんでしたが、指導者を経てユニフォームを脱いだ今、球場でいろいろ面白い話を聞かせてもらっています。一つ、印象的だったのは「ウチはずっとシートノックをやっている」ということでした。現在の球界では試合前、3連戦すべてでシートノックを行うチームはほとんどありません。選手の疲労度なども考慮して、ですね。その真逆ですが「なぜですか?」と尋ねると、岡田監督は・・・
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週刊ベースボール